温泉旅行中の夫婦が10分間で3頭のクマに遭遇 「よだれを垂らして、ハーハー息の切れた感じ」軽々と木に登る様子も

愛知県常滑市から、岐阜県下呂市の濁河温泉に出かけた夫婦がクマに遭遇しました。夫婦は露天風呂にはいった後、高山市に向かって車で移動した10分ほどの間に次々にクマに遭遇したそうです。
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岐阜県高山市にある駐車場、そのすぐ脇に姿を現したのはクマ。エサを探している様子でしたが…。「登った、登った。あっすごい。パンダみたい」軽々と木に登りました。
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撮影したのは愛知県常滑市の自営業、谷端真一さん(55)と妻の八千代さん。2人は7月8日、まず岐阜県下呂市の濁河温泉を訪れました。(クマを目撃した 谷端真一さん)「高山市内に向かう途中で、車を運転していたら目の前にクマが出てきて」この日、午後4時頃から移動した、わずか10分ほどの間に合わせて3頭のクマに遭遇したといいます。
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(クマを目撃した 谷端真一さん)「(どのクマも)1メートル以上はあった。頭から胴体、しっぽまでで」最初に遭遇したのは、下呂市の濁河温泉の市営駐車場付近。(クマを目撃した 谷端真一さん)「最初の1頭は(車を)横切って、すぐいなくなった」
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そして、県道を車で数分ほど高山市に向かって走らせた所で2頭目に。(クマを目撃した 谷端真一さん)「よだれを垂らして、ハーハー息の切れた感じ」さらに、近くの駐車場で3頭目に遭遇。車の中から、ある程度の距離をとって窓を閉めての撮影です。(クマを目撃した 谷端真一さん)「びっくりしたが逃げなかった。人に慣れているのか、車に慣れているのか。エサに夢中なのか」
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目撃したどのクマも攻撃をしてくる素振りはなかったということですが、撮影ポイントから遠くない場所で人の行き来があるので心配だったと振り返る谷端さん。(クマを目撃した 谷端真一さん)「高地トレーニングの中心地というか整備されている所なので、ちょっと離れた所では大学生みたいな人がトレーニングで道路を走っていた」3頭目に見たクマは、しばらくして茂みの中に消えていきました。谷端さん夫婦が今回、命の危険を感じる場面は幸いありませんでしたが、今回の状況は高山市に報告したそうです。(クマを目撃した 谷端真一さん)「人を襲うのはクマが悪いのではなくて、人間が悪いのではとも思う。動物も人間も平和に共存できればいいと思った」
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一方、三重県大台町では11日…。(訓練に参加した警察官)「ただ今、クマが徘徊しているため、建物の中に避難するよう、お願いします」ツキノワグマが出没した時の訓練です。三重県警や三重県農林水産部、そして地元の猟友会などの約40人が参加しました。(三重県 農林水産部 獣害対策課 三浪正人さん)「三重県としても、かなりの危機感を持っている。新たにクマに対する対策をしていかなくてはならない」大台町では、今年度のクマ出没による通報は7月7日までに3回あります。
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まずは、遭遇した際の対処の基準となる関係法令などを座学で確認。そして、実際に訓練です。想定は2つで、1つはキャンプ場に複数回ツキノワグマが出没し、周辺の山林に逃走した場合。
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(訓練の参加者)「数日間わなを設置し、クマがかかったとします」キャンプで出たごみの処理を確実に行うことも大事です。2つ目の想定は、クマが集落に出没して人にけがを負わせ、逃走した時にどうするかです。警察の指示を受け、猟友会のメンバーがクマを射殺しました。
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(三重県 農林水産部 獣害対策課 三浪正人さん)「クマ出没がピークを迎えるまでに、あと7回訓練を実施してクマ対策をさらに深めたい」三重県によりますと、今年度の三重県のツキノワグマ出没件数は7月9日時点で44件。この数字は、2006年以降では最多だった昨年度の40件を7月で超えてしまうという異常事態です。
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三重県は県民に公式HP上で事前に出没情報を流し注意を呼びかける「クマアラート」の運用を7月中にも開始するということですが、油断できない日々は続きます。

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