ウクライナで使われる「3分の1が日本製」の車両って? どう見ても油圧ショベルだが

日建製の車両。
ウクライナ内務省は2024年7月9日、日本政府から新たに2台の地雷除去機を受け取ったと発表しました。
ウクライナで使われる「3分の1が日本製」の車両って? どう見…の画像はこちら >>式典でウクライナに手渡された地雷除去機(画像:ウクライナ内務省)。
地雷除去機は日建が開発した油圧ショベルを改造した車両となっています。本来掘削用のバケットなどが装備されているアームの先端部分に、ロータリーカッターが取り付けられたもので、対人地雷除去性能のほか、カッターの回転数を高めることで、地雷が起爆する圧力を地面に加えずに低木を伐採・処理する機能も有しています。
引き渡し式典には松田邦典駐ウクライナ日本特命全権大使と日建の雨宮誠取締役社長などが出席しました。
松田全権大使はスピーチで「ウクライナ最大の小児病院に対するロシア軍による衝撃的な攻撃。これは明らかに戦争犯罪です」と7月8日のロシアによるミサイル攻撃を非難し、「救急隊員、警察官、ボランティアの方々に敬意と感謝の意を表したいと思います。 また、ウクライナの土地から爆発物を精力的に除去する花火師や工兵たちにも敬意を表します」と、ウクライナで爆発物除去作業に励む人々を称賛しました。
なお、今回納入された車両は、ウクライナ国家非常事態庁管轄の地雷除去部隊が使用することになります。イゴール・クリメンコ内務大臣は式典で「年末までに部隊の保有している地雷除去車両の3分の1が日本製になる」と日本製車両の重要性について話しました。

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