大量の1万円札を燃やす不届き者、ネットで大炎上と思いきや… 「センスありすぎ」称賛の声相次ぐ

3日、日本銀行が20年ぶりの新紙幣を発行した。肖像は1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札は北里柴三郎になる。
以前、ネット上では大量の1万円札を炎で燃やす光景が話題を呼んで…。
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事の発端は、5月下旬に投稿されたあるXユーザーのポスト。拡散されたポストには、1万円札100枚の束を炎で燃やす衝撃的な写真が添えられている。
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100万円という大金を炎に燃やすという非常識な行為、文字通りネットで大炎上…というわけではなかった。じつは、この札束、キャンプで火を起こすための着火剤。
CMAPOOPARTSの「100万円札束着火剤」だ。

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新1万円札の渋沢栄一も仰天のアイテムはネット上で話題に。
「これほしいなぁぁぁ!」「面白いものを教えてもらった」「焚き火で使いたい」「センスありすぎ」など、称賛する声が続出している。
札束を炎で燃やすという日常生活では絶対にできないであろう行為を堂々と行う背徳感が、多くの人の心を掴んだようだ。件のアイテムはいかにして爆誕したのか。
「100万円札束着火剤」の販売元である株式会社マクロキッチングフジに取材したところ、様々なエピソードが明らかになったのだ…。
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今回取材に応じてくれたのは、マクロキッングフジの代表取締役・北野友昭さん。同社はインテリア雑貨やキャンプ用品を作っている。「100万円札束着火剤」は4年ほど前に製作されたという。

同商品を開発した経緯に関して、北野さんは、「焚き火道具を作っていて何か面白いことはできないかと考えました。ふと、札束を火に投げたいなと思ったんです(笑)。ちょっと怒られてもいいと思い、他の会社にはできないことをやろうと考えました」と説明する。
社長自ら、面白いものを作りたいという純粋な思いが伝わってくる。ホームセンターなどでは見かけないが、どこで販売しているのか。
北野さんは、「ネット販売中心であまり店舗には卸していません。四国の障害者施設で着火剤を作ってもらっていたので、量産できるものではないんですよ」と話す。

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発売直後に爆発的に売れ、最近は少し落ち着いていたそうだが、今回Xで話題になったことで人気に”火がついた”ようだ。北野さんは、「当初、キャンプをやる人のSNSで話題になり、今回の件でライトな層からも反響がありました。Xで拡散されて急に売れ行きが良くなりましたね」と笑顔を見せる。
取材時は新札幣発行前だったが、新しい1万円札の話題を振ったところ、北野さんからは「渋沢栄一の着火剤を作るか迷っています(笑)」と、意欲を窺わせるコメントが得られた。
渋沢栄一が印字された着火剤が、焚き火に使われる日も遠くない!?

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斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

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