学校や職場、どこか遊びに行く時にも、いつでも手軽に水分補給できるよう水筒を持ち運ぶ人も多いでしょう。
毎日使うものだからこそ適切にお手入れしたいところ。しかし底部分にまで手が届きにくく、汚れが気になります。
漂白剤を使えばすっきりきれいにできそうですが、問題はないのでしょうか。
水筒メーカーでもある象印マホービン株式会社(以下、象印)の公式サイトより、気になる情報をお届けします。
さまざまな菌を素早く除去してくれる漂白剤は、食中毒が気になる時期の強い味方です。
洗いにくい水筒でも、漂白剤を使えば手軽に隅まできれいにできそうに思えます。保冷や保温に便利なステンレスボトルを、漂白剤でお手入れすることはできるのでしょうか。
塩素系漂白剤を使ってのお手入れはしないでください。塩素系漂白剤はサビ(本体内側・中せんスプリング)や、穴あき(本体内側)など故障の原因になります。
象印 ーより引用
除菌効果の高い塩素系漂白剤は、強アルカリ性の性質を持つ物質です。ふきんやまな板に使えばみるみるうちにシミや汚れ、黄ばみを落としてくれるでしょう。しかし、金属の一種であるステンレスには使用できません。
「ステンレスはさびない」と思っている人も多いかもしれませんが、実際には、使用状況によってはサビてしまう可能性があります。塩素系漂白剤は表面の保護膜を破壊し、本体内側にダメージを与えてしまう恐れがあるため注意が必要です。
ステンレス製の水筒に塩素系漂白剤は使えませんが、『酸素系漂白剤』であれば問題なく使用できます。樹脂部品やパッキンなどと一緒に水筒本体も浸け置きすれば、短時間で細部の汚れまですっきり落とせるでしょう。
象印では、ステンレス製のボトルにも安心して使える専用洗浄剤『ピカボトル』も販売中です。パウダータイプ10g×4包入りで、象印パーツダイレクトにて購入できます。価格は1つ495円(税込)です。
ぬるま湯と一緒に入れるだけで、茶渋のような頑固な汚れもすっきり落とせるのだそう。定期的にお手入れすれば、いつでも清潔な水筒を使えますね。
なお酸素系漂白剤を使ってお手入れする場合、ボトル外側に付着しないよう注意しましょう。塗装や印刷、シール類がはがれてしまう恐れがあります。また、ボトル内部の洗浄中は、家族や子供が誤飲しないよう注意してください。
水筒を使う機会が増えれば増えるほど、内部に蓄積していく汚れが気になってしまいます。塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤を使用するようにするほか、ボトル専用タイプを使えば、より手軽にお手入れできます。
便利なアイテムも上手に使って、マイボトルを毎日気持ちよく持ち運べるとよいですね。
[文・構成/grape編集部]