【夏山天気】盛夏を先取り 日曜日は西日本と東日本で広く晴れる…の画像はこちら >>
西日本と東日本では、土曜日は湿った空気の影響を受けて雨や雷雨になるところがありますが、日曜日は晴れるところが多いでしょう。一方、北日本には気圧の谷が次々と近づいて雨が降るところが多い見通しです。強い暖気の影響で山上の気温も平年より高くなっています。熱中症に気を付けてください。
土曜日 本州に気圧の谷が接近
土曜日も太平洋高気圧は平年よりやや強く張り出して、西日本と東日本は太平洋側を中心に高気圧に覆われる見通しです。全般に気温は平年より高いでしょう。一方、本州付近の梅雨前線は不明瞭になっていますが気圧の谷が延びています。山陰から北陸にかけてはこの気圧の谷の影響を受け、大山、伊吹山、白山、立山では雨や雷雨となる予想です。また、気圧の谷や気温の上昇の影響で、関東甲信では夕立の可能性が高くなっています。赤岳、北岳、富士山、谷川岳、那須岳では午後の天気の急変、急な雷雨に注意してください。北日本には寒気を伴った低気圧が近づくため、天気が崩れるところが多いでしょう。
6日0時~7日0時の24時間に降る降水予想は、山陰から北海道にかけて広がっています。極端に多い雨量は予想されていませんが、西日本と東日本では発達した雨雲が急に近づき、短い時間で一気に降る可能性があります。雨雲レーダーをこまめに確認してください。
日曜日 西日本と東日本は晴れるが風が強まる
日曜日は沿海州で低気圧が発生し、東北北部に温暖前線が延びる見通しです。西日本と東日本は高気圧に覆われて晴れるところが多いでしょう。上空にはたいへん強い暖気が流れ込み、山上でも平年に比べて気温が高くなります。富士山頂の最高気温は今シーズン最も高い13℃の予想で、平年より6℃も高くなりそうです。伊吹山で25℃など、標高が低い山では25℃から30℃以上に達する可能性が高いため、熱中症に十分気を付けてください。一方で日本海の低気圧や前線に向かう南西風が強まる見通しです。標高3000m以上の山で最も風が強く、白山や立山、富士山では20メートル以上の強風が吹く可能性があります。稜線付近の進退は慎重に選択してください。低気圧が接近する北日本では引き続き雨が降るところが多いでしょう。
7日0時~8日0時の24時間に降る降水予想は北日本で広がっており、東北日本海側で100ミリを超えるところがあります。日本海回りで流れ込んだ非常に湿った空気が東北北部の山岳にぶつかるため、山地では次々に活発な雨雲がかかりやすい気圧配置です。大雨に注意してください。東日本と西日本は上空の南西風が強いこともあって積乱雲が広範囲で発生しやすい状況ではないと考えられますが、地上はかなり暑くなる見通しなので念のため夕立に気を付けてください。