ルウを入れる前に火を止める 一体なぜ? 理由に「そういうことか」

カレー作りに便利な市販のルウ。ルウのパッケージを見ると、『ルウを入れる前にいったん火を止める』と指示されています。
なぜ火を止める必要があるのか疑問に感じたことはありませんか。
『横濱舶来亭 フレークルウ』の製造元であるエバラ食品工業の公式サイトより、その理由について紹介します。
ルウを入れる際に火を止める理由について、エバラ食品工業の公式サイトでは以下のように解説しています。
ルーに含まれるでんぷんのとろみが熱いとすぐに固まって溶けにくくなってしまうからです。
エバラ食品工業 ーより引用
ルウを入れるとカレーには徐々にとろみが付きます。これはルウに含まれるでんぷんの作用によるもので、とろみを付けるために使う片栗粉と同様の作用です。
片栗粉の場合、加熱状態で水溶き片栗粉を投入すると、全体になじむ前に固まり始めてしまいます。カレーの場合も同様で、加熱しながらルウを入れると一部がダマになり、とろみ付けに失敗してしまう可能性があるそうです。
全体をトロッとおいしく仕上げるためにもルウを入れる際はいったん火を止め、すべて溶けたことを確認してから再度加熱するようにしましょう。
エバラ食品工業によると、ルウを入れるタイミングでいったん火を止めるのは、『沸騰している状態でルウを入れると、泡がはねて危険なため』でもあるそうです。
泡や煮汁がはねるとヤケドする可能性も。しかし火を止めた状態で投入すれば、ヤケドのリスクを減らせるでしょう。
カレーのルウを入れる際に火を止めれば、おいしく仕上げられるだけではなくヤケドの危険を回避できます。カレーを作る際は、指示通りにルウを入れてみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]

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