焼いたり、揚げたり、蒸したり、さまざまな料理に使える万能食材の、ジャガイモ。
ポテトサラダやフライドポテトなど、レシピは無限大です。
また、適切な環境で保存すれば長期保存が可能なので、家庭でストックしておくと便利ですよね。
しかし、そんなジャガイモは、あることを知らずに食べると、食中毒に掛かってしまうリスクがあると、長崎県のウェブサイトが注意を呼び掛けています。
ジャガイモから芽が出たり、皮が緑色になったりした経験はありませんか。
そのようなジャガイモを見つけたら、放置してはいけません。長崎県はウェブサイトでこのようにつづっています。
ジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や、皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれているので、これらの部分を十分に取り除くことが大切です。
また、家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、ソラニンやチャコニンを多く含んでいることもあるので、注意が必要です。
長崎県 ーより引用
芽や皮の緑色になった部分には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが含まれているため、しっかりと取り除いてから食べるようにしましょう。
ソラニンやチャコニンを体内に摂取してしまうと、吐き気やおう吐、下痢などの症状が現れることがあります。
毒素による食中毒を予防するには、以下のようなことを気を付けてください。
・イモに光(日光、蛍光灯)があたると増える ⇒ ポイント①イモに光を当てない
・未熟なイモでは、濃度が高いことがある ⇒ ポイント②イモは大きく育て、熟してから収穫する
・イモを傷つけると増える ⇒ ポイント③収穫、保管時にイモを傷つけない
・芽とその周辺や緑色の部分では、濃度が高い ⇒ ポイント④芽とその周辺や緑色の部分は除く
・皮では、内側の部分より濃度が高い ⇒ ポイント⑤皮はできるだけむく
・濃度が高いとイモが苦くなる ⇒ ポイント⑥苦味やえぐみのあるイモは食べない
長崎県 ーより引用
ジャガイモは、適切な環境で管理していれば、常温保存が可能です。しかし、日光や蛍光灯が当たる場所に置いたり、傷付いたりすると、毒素が増えてしまう恐れがあります。
もし、ジャガイモに芽や変色が見られた場合は、少し深めにえぐったり、むいたりして、完全に取り切るのが大事だといいます。
万が一、ジャガイモを食べて苦みやえぐみを感じた場合は、毒素の濃度が高い可能性があるので、食べるのをやめてください。
ジャガイモに含まれる毒素は、ゆででも分解されにくいので、しっかりと取り除くか、思い切って捨てるのもいいかもしれません。
安全においしく食べるためにも、ジャガイモは光と傷に弱いことを覚えておきましょう。
[文・構成/grape編集部]