温泉を飲むことを、飲泉といいます。
温泉地に行った際、専用の飲泉所が設置されているのを見かけたことがあるでしょう。
温泉を飲むと、身体によい効果があるといわれている反面、正しい飲み方をしないと、かえって悪影響を与えることもあるようです。
飲泉の際の注意点を解説しているのは、温泉資源の保護活動などを行う、一般社団法人の日本温泉協会のウェブサイト。
15歳以下に関しては、原則飲泉を避けることを推奨した上で、次のように呼びかけています。
① 飲泉療養に際しては、専門的知識を有する医師の指導を受けること。また、服薬治療中の人は、主治医の意見を聴くこと。
② 15歳以下の人については、原則的には飲用を避けること。ただし、専門的知識を有する医師の指導を受ける飲泉については例外とすること。
③ 飲泉は決められた場所で、源泉を直接引いた新鮮な温泉を飲用すること。
④ 温泉飲用の1回の量は一般に100~150mL程度とし、その1日の総量はおよそ200~500mLまでとすること。
⑤ 飲泉には、自身専用又は使い捨てのコップなど衛生的なものを用いること。
⑥ 飲泉は一般に食事の30分程度前に行うことが望ましいこと。
⑦ 飲泉場から飲用目的で温泉水を持ち帰らないこと。
⑧ 飲用する際には、誤嚥に注意すること。誤嚥とは、うがいや焦って飲むことなどにより、肺や気管に水分を吸い込んでしまうことをいう。なお、嚥下障害を発症している人は飲泉を行わないこと。
日本温泉協会 ーより引用
一度に温泉を飲む量は、100~150程度に抑えるのがよいそうです。また、一度に飲む量を守ることは厳守した上で、1日の総量は500を上限としてください。
加えて、食事の30分程度前に飲むことが推奨されています。
また、飲泉の際は衛生面にも注意が必要です。不特定多数が使うコップではなく、自分専用や使い捨てのものを使って飲むようにしましょう。
以上の注意点を正しく知り、温泉に入るだけでなく、飲泉も楽しんでみてはいかがですか。
[文・構成/grape編集部]