日本リカバリー協会は6月17日、日本疲労学会・ベネクスと合同で実施した、健康および生活状況に関するインターネット大規模調査「ココロの体力測定」の結果を発表した。同調査は、2024年4月25日から5月30日の間、全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)を対象にインターネットで実施したもの。
本調査は2017年から実施しており、調査結果から「元気な人」「疲れている人(低頻度)」「疲れている人(高頻度)」を抜粋し、「日本の疲労状況」としてまとめたもの。
はじめに、疲労状況を2023年から2024年の推移で見ると、「元気な人」が2023年の21.5%から2024年は21.8%と微増。一方、「疲れている人(高頻度)」が2023年の38.6%から2024年39.8%と微増、昨年と比べ大きな変化はないが、依然として全体の約8割の人が「疲れている」ということが分かった。
計測を開始した2017年からの推移(20~69歳)で見ると、「疲れている人(高頻度)」が最も少なかった2019年(36.6%)から2024年(44.2%)にかけて増加、2020年以降は40%を割ることはなくゆるやかに上昇する結果に。
同社によると「コロナ禍からの生活様式が落ち着いてきたものの、引き続き疲労傾向が高いことが分かった」という。
次に、男女別で比較したところ、「疲れている人(高頻度+低頻度)」の割合は男性が76.1%、女性が80.4%となり、女性が4.3ポイント多い結果に。昨年に引き続き、女性の方が疲労傾向にあるという。
年代別に見ていくと、2023年に引き続き、男女共に年代が上がるほど「元気な人」が増え、「疲れている人(低頻度+高頻度)」が減少する状況は変わらなかった。生活や時間に余裕が出る人が多い、60代以降の年代では「元気な人」が「疲れている人(高頻度)」の割合を上回っている。
一方で、現役世代を見ると、20~40代までの疲労状況が高い状況で、特に30代が最も疲れている結果に。
次に都道府県別の疲労状況を見ていくと、元気な人の多い都道府県1位は「和歌山県」であった。次いで、2位「徳島県」、3位「京都府」と続いた。一方、疲れている(高頻度)が多い都道府県は1位「岩手県」、2位「宮城県」、3位「東京都」となった。