気になる出来事を掘り下げる「どうなっとるの?」。自治体が民間に発注する公共工事で、落札する業者が決まらずに工事が遅れるケースが相次いでいます。ピカピカの新校舎を心待ちにしていた中学生からは「落胆の声」も。いったい、何が起きているのでしょうか。
卒業までプレハブの“仮設校舎”になる可能性も…中学校新校舎の…の画像はこちら >>
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外壁が剥がれ、配管のサビが目立つ、築60年以上の校舎…三重県川越町の川越中学校です。(生徒)「トイレが臭かったり汚いので、きれいになったらいいな」生徒たちが待ち望むのは新校舎、その建設が2024年8月から始まるはずでしたが、工事を請け負う業者を決める「入札」が急きょ中止になりました。いったい、なぜ?
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(川越町教育委員会 内田淳さん)「物価や人件費の上昇。建設業や物流の『2024年問題』が大きく影響していると考えている」資材の高騰に加え、4月から建設業の残業規制が厳しくなった「2024年問題」による人手不足などを背景に、手を挙げる業者が現れず…2年後の9月を予定していた新校舎の完成が遅れることに。
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これは、2023年8月に完成した、岐阜県中津川市の公立小学校の新校舎。こんなピカピカな学び舎、かどうかは分かりませんが、川越中学校の1年生たちは新しい校舎で学べるはずが一転、今後の入札次第では卒業までプレハブの仮設校舎で過ごすことになる可能性も。(中学1年生)「悲しいなと思いました」「早く新しい校舎に行きたかった」「(2学期から)仮校舎に行くから、なるべく早く楽しい学校に入りたいかな」川越町は、予定価格を当初の約59億円から引き上げて改めて入札を行う方針で、4か月遅れの2027年1月の新校舎完成を目指します。(川越町教育委員会 内田淳さん)「3年間仮設で過ごしてしまうのをなんとか避けたい。少しでも新しい校舎に入ってもらいたいという思いで計画を進めている」
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入札の不調で公共工事が遅れるケースは、愛知県でも。(愛知県 防災危機管理課 黒原弘治室長)「こちらが『基幹的広域防災拠点』の整備予定地です」県営名古屋空港の隣、愛知県豊山町にある、バンテリンドームナゴヤ4個分の広大な敷地に愛知県が整備を予定している「基幹的広域防災拠点」。消防学校と、災害時に自衛隊などが拠点にする「防災公園」が一体となった場所ですが…。
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(愛知県 防災危機管理課 黒原弘治室長)「入札が『不落』、予定価格の範囲内に収まらなかった」214億円の予定価格内で落札できる業者がおらず、入札は不成立に。県はひとまず、消防学校エリアだけを再び入札にかける苦肉の策に出ましたが、3年後の4月に予定していた防災拠点の完成時期は最低でも2年は遅れる見通しになりました。(愛知県 防災危機管理課 黒原弘治室長)「この厳しい市場環境の中、いろんな工夫をして早期に実現できるように。(入札エリアを分けることで)市場の影響を最小限にして進めていく」
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また、名古屋市南区の日本ガイシホールも、入札の不調で改修工事の工期が半年ほど延びることになり、リニューアルオープンを見込んで予定していた24件のイベントがキャンセルになりました。「資材の高騰」と「2024年問題」を背景に、各地で相次ぐ公共工事の遅れ。その影響が広がっています。