新潟地震から6月16日で60年です。この地震で過去最大級の石油コンビナート火災が発生し、約300棟の建物に被害が出ました。地震を風化させないため、新潟市で訓練が行われました。
17日、新潟市北区の石油コンビナートで行われた火災対応訓練。
【記者リポート】
「新潟地震から60年が経ちました。大規模な石油コンビナート火災が発生し、当時はタンク5機が燃えたということです」
1964年6月16日に発生した新潟地震ではマグニチュード7.5を観測し、26人が死亡しました。
この地震で約300棟の建物が燃える石油コンビナート火災が発生。街を煙が覆い、鎮火までは約2週間を要しました。
この日の訓練には、新潟市北消防署や石油コンビナートを管理する民間の消防隊などが参加しました。
訓練は震度6強の地震が発生し、石油タンクから出火したことを想定。火災が発生してすぐ民間の消防隊が初期消火の手順を確認しました。
その後、消防が到着し最大26mの高さから毎分3000Lの放水が可能な大型高所放水車を稼働し、消火活動に当たりました。
【新潟市北消防署 田村由徳 署長】
「タンクが大きいというところもあり、いったん火災が起きると被害が大きくなる。その前にしっかりとした訓練を重ねて、それぞれの役割を十分果たしていくことが大事だと思っている」
消防などは今後も定期的に訓練を行う方針です。