国立感染症研究所は「溶血性レンサ球菌(溶連菌)」が原因で致死率が3~7割と極めて高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数が977人(速報値)となったと発表した。千葉県内でも49人が確認され、昨年1年間の患者数を既に上回った。
県疾病対策課によると、県内での「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数は、今月9日時点だと、さらに2人判明して51人が報告され、昨年同時期の4.25倍となっている。昨年1年間には県内で44人の感染が報告され、うち13人が死亡した。県の感染症情報センターと連携し「注目疾患」としてホームページでも注意喚起している。
同課は、溶連菌全体への予防策として「手洗いうがいの徹底と傷口を清潔に処置すること。せきからも感染するので、せきエチケットも重要」と説明。「小さな傷でも腫れてきたり熱を持ってきたらすぐに医療機関へ」と呼びかけている。