東京都の小池百合子知事(71)が12日、都議会定例会最終日の本会議で、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選を目指して立候補する意向を表明した。
対抗馬と目される蓮舫参院議員(56)が先月28日に立候補を宣言してから2週間。表明の時期を見極めていた主役が、ようやく「出馬」の2文字を口にした。
小池氏は本会議で「もっと東京を良くしていきたい。もっとバージョンアップさせた『東京大改革3・0』を進めていく」とし、「その覚悟を持って、7月の東京都知事選への出馬を決意いたしました」と宣言した。前回の都知事選では「東京大改革2・0」を旗印に戦っていた。
「3・0」の内容については具体的な言及はなく、公約の発表時期は「また近いうちにお伝えすると思います」と述べるにとどめた。知事選には無所属で出馬するが、小池氏側が政治団体「東京をもっと!よくする会」を設立していたことがこの日までに判明。立候補に伴い、政党に準じた選挙運動が可能な「確認団体」として届け出る。
本会議後に記者団の取材に応じた小池氏は、主要候補の中では最後とみられる出馬表明となったことに「公約を今まとめているということだけ」と、あくまで意識をしての後出しジャンケンではなかったことを強調。今回は告示8日前の表明だが、16年の初挑戦時は15日前、20年は6日前だった。
また、前回の出馬表明会見では緑のスカーフを着けるなど「百合子グリーン」にこだわりを持っていたが、この日は薄青のスーツ。「勝負カラー」ではなかった理由を聞かれると「公務をしっかりしているので、メリハリをつけて」と話し、最後まで取材陣をけむに巻いていた。(樋口 智城)