新潟県内のサクランボ発祥の地とされている新発田市の農園では、初夏の味覚「佐藤錦」の収穫がピークを迎えています。昨夏の猛暑の影響を受けながらも、大きくて甘いサクランボが実っています。
真っ赤に輝くサクランボ。新発田市五十公野・山王地区のアサカ農園では、主力品種「佐藤錦」が収穫のピークを迎えています。
初夏の訪れを告げるサクランボですが、今年はある異変が…
【桶屋美圭アナウンサー】
「たわわに実っていますが、今年は1つの軸に2つの実が付いているものが多く見られます」
サクランボの花芽が作られる去年夏の時期に猛暑・渇水が続いたことから、めしべが2つに分かれ、規格外の“双子果”が多く発生していました。
アサカ農園では収穫量の約2割に及び、かわいらしい見た目ですが、規格外となってしまいます。
【農園スタッフ】
「普通はこんなふうにいっぱいないので、どちらかというとはねてしまうが、今年は『良い実で甘いのにもったいない』ということで、普通の価格の半額で販売している」
サクランボ農家にとって痛手ではありますが、農園の淺香代表は「消費者には、お得においしく味わってほしい」と話します。
【アサカ農園 淺香隆 代表】
「子どもさんは双子果のほうがかわいいからと喜んで買っていただいている。味も全く同じ味なので、1粒で2倍のおいしさ。たくさん買っていただければ」
さらに、去年の猛暑の影響で今年は例年と比べ収量が1割ほど減っているものの、一つ一つの実は大きく、また6月の日照時間が長くなっていることで色づきも良く、甘いサクランボに仕上がっているということです。
1年間、手塩にかけて育てられたサクランボを桶屋アナウンサーも収穫!
【桶屋美圭アナウンサー】
「噛んだ瞬間、サクランボの芳醇な香りが口いっぱいに広がります」
佐藤錦の収穫は6月下旬まで続き、農園のほかJAの直売所でも販売されています。