玉川徹氏、鹿児島県警の不祥事「隠ぺい疑惑」に見解「告発の通りだったとすれば警察の信頼は地に落ちる」

テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は7日、職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕、送検された前鹿児島県警生活安全部長本田尚志容疑者(60)が5日に鹿児島簡裁の勾留理由開示手続きで記者への情報提供を認めた上で動機について「野川明輝本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽(ぺい)しようとしたことが許せなかった」と説明したことを報じた。
昨年12月に発生した枕崎署の巡査部長によるトイレ盗撮事件が本部長指揮の捜査となった際、野川本部長が「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と話し、本部長指揮の印鑑を押さなかったと主張。今年3月の定年退職の時期になっても公表されず、文書にまとめ記者に送ったとしている。
さらに現職警察官によるストーカー事件があったがこれも同様に野川本部長が指揮したが事件は明らかにされなかったという。
「隠蔽」を指摘された県警トップの野川本部長は6日に県警本部で取材に応じ「事件捜査の中で必要な確認を行う」と述べ、「隠蔽」について否定も肯定もしなかった。
野川本部長は本田容疑者の逮捕について「大変重く受け止めている。全容解明を図るとともに、より抜本的で網羅的な対策を進める」と話した。
警察庁長官の定例記者会見も開かれ、露木康浩長官は本田容疑者が「野川本部長の隠蔽が許せなかった」と動機を説明していることについては「(県警の)捜査の中で必要な確認が行われていくものと考えている」と述べるにとどめた。
コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は今回の事態に「これが本当に告発の通りだったとすれば警察の信頼は地に落ちる」と指摘した。
続けて「警察はいろいろな犯罪者を見つけ出して処罰をすることで治安を守る働きをする組織」とし「自分たちの身内は例外だとすれば信じられなくなりますから我々は」と指摘していた。
一方で本田容疑者について内部情報を漏らしたことに「なぜこういう手法をとったのか」などと疑問を呈していた。

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