オキナワンロックのベテランバンド「JET」が拠点とする沖縄市中央の「LIVE MUSIC BAR JET」が1日、オープンから30年を迎えた。同日は午後8時の開店と同時に多くのファンが駆け付け、JETが奏でる60~80年代を中心とした往年のハードロックを満喫。店のオーナーでJETのボーカル・ベースを務める古堅喬(ターキー)さん(73)は「続けることが大切。若い人たちにもロックの楽しさを伝えたい」と話した。(中部報道部・吉川毅)
30年の節目を迎えたライブでは、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」、クリーデンス・クリアウオーター・リバイバル(CCR)の「雨を見たかい」などJETの定番の曲を披露。イントロが流れた瞬間、長年のファンからは拍手や指笛が鳴った。
また、客席のリクエストに即興で応じて演奏したり、若いファンからも人気の90~2000年代にヒットしたバックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」などのポップスをロック調にアレンジして演奏。オリジナル曲も披露し、深夜の閉店までライブハウスは熱気に包まれた。
ターキーさんは「好きなことをやっているので、あっという間に過ぎてしまった」と笑顔。「今の音楽もいいが、60~70年代の音楽にはものすごいパワーがある。その音楽を若い人たちにも聞かせたい。『何でも来い』の気持ちで、これからも演奏を続けていく」と今後の意気込みを語った。
JETはベースのターキーさんを中心に1993年結成。当時のメンバー3人の頭文字をとってバンド名が名付けられた。メンバーチェンジを経ながら今も精力的に活動を続け、現在のメンバーはターキーさん、KAZUFUMIさん(ギター)、KIYOSHIさん(ドラム)。真夏のコザの風物詩「ピースフルラブ・ロックフェスティバル」の常連で最近はトリを飾っている。「音楽のものすごいパワーを若い人に届けたい」 沖縄市ロックの…の画像はこちら >>