昨今の水筒はスリムな形状をしていて軽い上に、保温効果が高いため、季節によっては多くの人が持ち歩いていることでしょう。
どんなに便利な道具も、性能を保つには日常的なケアが必要。水筒も、使い終わった後に洗うほか、定期的に表面に傷が付いていないかなどのチェックをしなくてはなりません。
…しかし、適切なケアを心がけなければ、かえって水筒の寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。
水筒や弁当箱などを製造しているサーモス株式会社は、水筒に関する『よくある質問』をウェブサイトで公開しています。
中には、水筒のケアに関するものも。消費者からは、時にこのような質問が寄せられることがあるようです。
「水筒を電子レンジで消毒してもいいですか?」
※写真はイメージ
ネット上では、哺乳瓶のケアとして『水が入った状態の容器を電子レンジで数分ほど加熱し、蒸気で除菌を行う』という方法を目にすることがあります。
質問を寄せた人たちは、「水筒でも応用できるのだろうか」と疑問に思ったのでしょう。同社は、そういった問い合わせに対し、このように返答しています。
電子レンジに入れたり、電子レンジ消毒をしたりしないでください。
金属部がスパークして電子レンジが故障する原因になります。
また熱により部品が変形し、漏れてやけどやものを汚す原因になります。
サーモス ーより引用
水筒は中身の温度を保つため、内面の主成分が、金属であるステンレス製になっているものがほとんどです。
そのため、電子レンジで加熱することによって、金属部で発火や破裂が起こり、やけどの原因となる恐れが。また、電子レンジが破損する可能性もあるのです。
企業が『電子レンジ対応』をうたっている品物以外を、電子レンジで加熱するのはNG。使い終わった水筒をケアする際は、洗剤ときれいな水を使ってしっかりと洗うのがオススメです。
なお、電子レンジを使った哺乳瓶の消毒についても、全国の自治体などが「事故につながる可能性がある」として注意を呼びかけています。
基本的に電子レンジは、調理以外の目的に使わないほうが安全といえるでしょう。
また、調理で使う場合も、使用する容器が電子レンジに対応したものかをしっかりと確認してくださいね。
[文・構成/grape編集部]