伊藤環境大臣と直接懇談する場を要望していた新潟水俣病の被害者団体。伊藤大臣は6月4日の会見で7月中に懇談の場を設ける考えを明らかにしました。
新潟水俣病をめぐっては、被害者団体などが5月末に開かれた式典に伊藤信太郎環境大臣の出席を要望していましたが、叶わず…。
国定勇人大臣政務官が代理で出席し、被害者などと意見を交わしました。
【新潟水俣病被害者団体 皆川榮一さん】
「私たちには、もはや時間がありません。いま、何とかしてほしいということを強くお願いしているわけでありますよ。お願いしたわけですよ」
厳しい意見が出たものの、国定政務官から被害者の救済に向けた具体的な話はありませんでした。
こうした中、伊藤大臣は6月4日の会見で国定政務官との意見交換で出た意見を踏まえて、7月中に県内で被害者団体との懇談の場を設ける考えを示しました。
【伊藤信太郎 環境大臣】
「7月に開催するということで関係団体と調整中だが、やっぱり十分な時間を確保して、充実した意見交換ができるように日程調整をしてまいりたい」
新潟水俣病第5訴訟の皆川原告団長などは公害による全国の被害者とともに5日、伊藤環境大臣と面会し、被害者救済について国の方針を問う考えで、7月に開く懇談の場で国が救済策について踏み込んだ話をするかが注目されます。