沖縄県石垣市登野城の市道沿いで、1本のパパイアが街路樹に育った。しかも実が鈴なりの豊作で「これぞ南国らしい風景」と通行人を驚かせている。市道と歩道間の街路樹帯(幅約60センチ)で、幹の直径は約20センチ、樹高は5メートルほど。地上約1メートルの部分から5本に枝分かれし、各枝の上部を中心に次々と結実した。現在、緑の果実は大小70個以上確認できる。
近所に住む女性は「昨年は30個ほどのフルーツパパイアが初なりしたが、今年は2倍以上の豊作になっている」と笑う。街路樹パパイアは道行く人の視線を集め、通りすがりの男性(42)は「他では見かけない、珍しいね。おいしそうだ」とまぶしそうに見上げていた。
根元にはダンドクの深紅の花が咲き、緑のパパイアと調和。付近の街路樹帯にはヤエヤマヤシが葉を茂らせている。 (太田茂通信員)