「初めて知った!」 エアコンの除湿運転中、湿度計の数値がなかなか下がらない理由

ジメジメと蒸し暑い時期に欠かせないエアコン。
冷房や除湿運転をすれば湿度が下がって快適になるかと思いきや、湿度計の数値がなかなか下がらず、やきもきした経験はありませんか。
エアコン運転中にもかかわらず湿度計の数値が変わらない理由を、家電メーカー『Panasonic』(以下パナソニック)の公式FAQより紹介します。
湿度計の数値が下がらない理由を知るためには、まず湿度計が表示している数字の意味について理解する必要があるでしょう。
そもそも湿度を表す数値には、『絶対湿度』と『相対湿度』の2種類があります。
絶対湿度とは、空気中に含まれる水分量のことで『g』の単位を使って表されるもの。
一方で相対湿度とは、空気中に含むことができる最大水分量に対する実際の水分の割合を示した数値で、『%』を使って表示されるもの。一般的なエアコンの表示では、この『相対湿度』が使われています。
空気中に含むことができる水分の最大量は温度によって変化し、温度が高ければより多くの水分を含むことができ、温度が下がればその量は低下します。この仕組みが、『エアコンを使っても湿度計の数値が変わらない』理由です。
湿度を下げるために冷房・除湿運転で室温を下げると、室内に含むことができる水分量も少なくなります。
そのため実際には室内の水分量が減っていても、湿度計の表示(%)は変わらない、または上がることがあります。ジメジメ感が減っていれば除湿はできています。
パナソニック ーより引用
温度が下がっているにもかかわらず、湿度計の%表示が変わらないのだとしたら、実はそれこそが絶対湿度が下がっている証拠でもあります。数値よりも、自身が快適に過ごせているかどうかを重視しましょう。
湿度計の数値が変わらず、また湿気による不快感にも変化がない場合、以下の3つの対処法を試してみてください。
・「除湿」モードに切り替える
・エアコンの設定温度を下げる
・外気の侵入がないか確認する
冷房モードやおまかせモードでも湿気を除去することはできますが、室温が設定温度まで下がった後、送風運転への切り替えによって湿度戻りが起きやすくなります。『除湿』や『冷房除湿』など、湿度戻り対策ができるコースに切り替えましょう。
また外気温と室内気温の差が少ないと、エアコンが十分に作動できません。一時的にでも設定温度を下げ、室内の湿度を外部へ排出させましょう。寒さが気になる場合、ジメジメ感が解消された後に再度設定温度を上げればOKです。
どれだけエアコンを作動させても、外部から湿気を含んだ空気が入り込んでいれば、湿度は下がりません。窓が開いていないかどうかはもちろん、換気扇が作動していないかどうかも確認してみてください。
ジメジメする時期を快適に過ごすためには、除湿が必須です。湿度計やエアコン除湿の仕組みを知れば、正しく使えるはず。すっきりさわやかな空間で過ごせば、憂うつな気分も吹き飛ばせそうですね。
[文・構成/grape編集部]

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