「台風2号」が発生 短命でも影響の可能性あり 台風発生が遅い年でも油断せず

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台風1号は今日31日(金)午前3時に温帯低気圧に変わりました。ただ、今日31日(金)午後3時には南シナ海で、台風2号が発生しました。この台風は短命で、台風としての日本列島への影響はない見込みですが、沖縄地方に熱帯由来の暖かく湿った空気をもたらす可能性があります。
台風1号は今日31日(金)午前3時に温帯低気圧に

日本列島に大雨をもたらした台風1号は今日31日(金)午前3時に温帯低気圧に変わりました。台風1号はフィリピン付近を北上した後、沖縄の大東島地方に接近し、日本の南で温帯低気圧に変わりました。台風1号が本州に直撃することはありませんでしたが、本州付近に延びる前線の活動が活発化し、台風が近づく前に広く大雨をもたらしました。今年は台風の発生は遅く、台風1号の発生は5月26日と、気象庁が統計を取り始めた1951年以降では7番目の遅さでした。発生は遅くなりましたが、この時期になって、南の海上では雲が発達しやすい状況となっています。
「台風2号」発生 短命でも影響か

今日31日(金)午後3時には南シナ海で台風2号が発生しました。この台風は、それほど発達はせずに中国の華南に進み、6月1日(土)までには熱帯低気圧になる見込みです。台風としては短命で、日本列島に直接的な影響を与えることはありませんが、低気圧として沖縄の先島諸島付近へ進む可能性があります。台風ではなくても、熱帯由来の暖かく湿った空気を運び込み、沖縄地方では大雨となる恐れがありますので、最新の気象情報に注意が必要です。
台風シーズンへ

上の図は台風の発生数の平年値です。台風の発生数は6月、7月と次第に増え、8月から9月がピークとなります。今年は台風の発生が遅くなりましたが、遅いからといって、必ずしも台風の発生数が少なくなるわけではありません。ここ10年で台風の発生が最も遅かったのが2016年です。2016年は台風1号の発生が7月にずれ込みました。ただ、7月以降、ハイペースで台風が発生し、年間の台風発生数は26個と平年(25.1個)を上回りました。そのうち6個が日本に上陸し、上陸数も平年値(3.0個)を上回りました。今年も今後は台風の発生が増え、日本列島への影響も増えていく恐れがあります。また、明日からは6月に入り、本州付近も次第に長雨の季節になります。梅雨時期は毎年のように大雨災害が発生しています。これからの台風シーズン・大雨シーズンに備えて早めの対策をしておくと良いでしょう。
大雨の備え

大雨災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

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