テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は29日、自民党の木原誠二幹事長代理が26日にフジテレビの番組で、6月から始まる1人当たり4万円の定額減税について「仮に物価の状況が改善せず、またデフレに戻る可能性があれば来年だって考えなければいけない」と述べ、必要に応じて来年も実施することを検討する考えを明らかにしたことを伝えた。
一方、鈴木俊一財務相は27日の参院決算委員会で、定額減税について「複数年度にわたって実施することは考えていない」と強調した。
こうした政府・与党内の食い違いについて番組では政治ジャーナリストの田崎史郎氏を取材。田崎氏は「元々、木原氏と財務省の間ではこうした考え方の違いはあった。ただ総理側近の木原氏が今の時期に来年の減税を語ることで周りからは岸田総理の延命狙いと思われてしまう」と解説していた。