免許更新オンライン受講者18% 時間短縮「利便性知って」 千葉県警23年度実施状況

運転免許証更新時のオンライン講習で、千葉県警は2023年度の実施状況を公表した。マイナンバーカードの所持者が利用でき、オンライン受講者は全体の約18%だった。オンライン講習は免許更新手続き時間を短縮するため、千葉県などでモデル事業として導入されており、県警運転教育課の担当者は「より多くの県民にオンラインで受講してもらい、利便性を知ってほしい」と呼びかけている。
オンライン講習のモデル事業は22年2月、優良運転者を対象に始まった。県警のまとめによると、23年度の優良運転者講習の受講者は44万1663人で、うちオンライン受講者は7万9486人。18%を占めた。
23年10月2日からは違反点数が少ない一般運転者もオンライン講習を受けられるようになった。同日から今年3月末までの一般運転者講習受講者は6万644人で、オンラインで受講したのはこのうち1万1116人(18・3%)。オンライン受講率は優良運転者とほぼ同じ割合だった。
警察庁は本年度末までにオンライン化を全国に展開する方針で、千葉県のほかに北海道、京都府、山口県でモデル事業が行われている。初回更新者と違反運転者は引き続き対面で講習が実施される予定。
オンラインでの受講方法は免許更新の連絡はがきを受け取った後、スマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセス。スマホやICカードリーダーでマイナカードを読み取り、講習システムにログインする。場所や時間を問わずに受講できることがメリットで、更新当日も手短に手続きできる。
オンライン講習を利用した人からは「育児中でも動画で受講できるので便利」といった声が寄せられているという。同課の担当者は「昨年12月から始まった免許更新手続きの事前予約制度と併用すればかなりの時間が短縮できる」と話している。

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