高リスク、1000gで出産。壮絶な双子妊娠

毎週月曜配信「ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~」。今回は「双子育児」についての座談会です。
参加者:恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表・清田隆之(4歳双子女子)/ぶどう(2歳0ヵ月双子男子)/スタッフ(1歳5ヵ月双子男子)
ぶどう:いろんなリスクをやり尽くした感があるんですけど。川島:どんなことがあったのか詳しく伺えますか。
ぶどう:妊娠8週で大きい病院に行って、その初診で「入院」と言われました。つわりがすごくて。わかって1ヶ月で10キロ痩せたんですよ。川島:食べられなくて?ぶどう:はい。ケトンっていう数値が悪くて入院って言われて。そこから1ヶ月ちょっと入院。体型が小柄な方なんで、早産のリスクが高くて「なるべく安静に過ごして」とも言われていました。予定日が5月5日の子供の日だったんですが、12月の年末の検診で、「早産のリスクが高まってるから、もう年明け早速入院だ」と言われて。川島:予定より4ヶ月早く…
ぶどう:1月に入院して、 入院時にはもう子宮頸管長0cmって言われて。もう子宮口まで、ギリギリまで開いてるって言うんで、絶対安静。薬、点滴。川島:もう少しお腹の中にいて大きくなってほしいよっていうことなんですかね?ぶどう:はい、張っちゃうといけないんで、「妊婦殺し」とも言われる張り止めを…川島:なにその怖い名前は!
ぶどう:身体がマラソンをずっとしてる感覚。心拍数もすごいんですよ。「はあはあ」と。最後の方は呼吸器をつけないと、酸素濃度が下がって、赤ちゃんが苦しくなっちゃう。低気圧の日になると夜中の張りがすごくて、前駆陣痛が来ちゃって。1週間ぐらい戦って、もう手術しましょうと。予定よりも3ヶ月早く、27週5日で。
川島:出産後は、ご自身の体調的にはどうだったんですか。ぶどう:妊娠中に、妊娠糖尿病になって。多胎だと多いみたいで。スタッフ:私もなりました。
ぶどう:生まれるまでインスリン治療をしながら出産して、産後ほんとだったら治るんですけど、治らないで行く妊婦さんもいるっていうんで検査したら、「1型糖尿病」になっていて。でも双子の育児が大変で自己管理できない…。産後も体はボロボロ。子供たちが帰ってきたのは6月。だから子供たちは4ヶ月入院していました。
スタッフ:そうか、NICUに。27週で生まれたってことは、すごく体重も…ぶどう:1000グラムですね。出産直後は赤ちゃんの体重が落ちるじゃないですか。3日後には900gくらいになってました。でも今の医療はすごい。めちゃめちゃ感謝です。この時代じゃなかったら生きてないんだなって思いますね。
川島:4ヵ月後の退院時は、どれぐらいの体重に?ぶどう:確か2500gぐらいで退院したと思います。お腹の外に出てからの成長スピードと、お腹の中の成長スピードって、やっぱりお腹の中に1日でもいた方が大きくなれるんで、遅れはするんですよね。でもうちの子たちはありがたいことに元気で過ごしてる。ただ、2月生まれの早産児なんで、保育園のクラスが本当だったら1学年下なのに、 1歳違いで入ってる感じで。本当だったら今より1つ下の学年なんですけど…。
川島:そういうことあるんですか。ぶどう:予定日が5月でも、予定日では見てくれず。2月生まれとして。スタッフ:同じクラスの4月、5月生まれの子とはもう全然違う?ぶどう:違います!丸々1年違うんで、そういうのは、これから悩みはあるかもしれないですけど、それでもポジティブにいこうと。スタッフ:でも、予定日でクラスに入れてもらえた方がいいですよね。ぶどう:制度あったらいいのに。
スタッフ:双子っていうと、「あ、大変ですよね」って世間話程度の軽さで聞かれることがよくあって、本腰入れて答えるのを求められてないと思うんですけど、でも軽く答えるのもすごく難しくて、どう答えてます?
清田 :街中ですごく言われるので、 答え方としては、「僕は双子しか経験したことがないので、どうなんですかね」みたいな感じで答えることが多くて、「でも楽しくやってます」みたいな…。スタッフ:ほぼ同じですね。「双子しか経験してないんで。多分大変なんでしょうね~?」みたいな!清田 :ふんわり言う(笑)
ぶどう:最初は「大変ですよ」って言って、「2倍じゃなくて3倍です」とかって。でも今は「大変なんですけど、可愛さが勝って毎日楽しいです♪」って言い切って、「そうなのー!」で終わるパターンもあれば、続く時も。
清田 :あと、「どっちがお姉ちゃん?」ってよく聞かれますね。スタッフ:「1分しか違わないから特にないんですけど、一応こちらが長男です」みたいに答えてます。清田 :僕はめっちゃごまかします。子供たちにも言ってなくて、そういう意識を持ってほしくないし。スタッフ:そうか、言わないっていう手があるのか…。清田 :言わないでどこまで行けるかわかんないですよ。
スタッフ:でも上下というか、「長男だから」みたいなのは無くしたい。聞かれてごまかし切れます?清田 :「そういうの全然なくて」って言って(笑)
川島:書類上はあるんでしたっけ?清田 :一応あります。川島:言われると、本人たちも意識ついちゃいますもんね。スタッフ:でも、他人に「言わないで」って禁止するほど強くも言えなくて。
清田:うちは夜泣きがほんとすごくて。川島:一緒にって感じですか?清田:バラバラなんです。川島:交互に来るんだ…。
清田:産後は僕が夜泣き対応しないとと思って。当時は子供と親の寝室を分けていたんですが、朦朧としながら片方にミルクをあげに行って、寝室に戻ってうとうとし始めたら今度はもう片方が…みたいな。
川島:トータル全然寝られない日が…。清田:全然寝れなくて。1歳までは家で見てたんですよ。保育園は1歳4か月ぐらいからかな。それまでは家で見てて、義母とか自分の両親とかがよく昼ぐらいに来てくれるんですね。そこまでなんとか耐え忍んで。文筆業だけど、原稿書くのが全くできなくなって。揺れるベッドみたいな、あるじゃないですか、電動の。友達が買ってくれて、揺らしては寝かせて。あとはベビービョルンのバウンサーを2台買って、双子乗せて書いてましたね。
スタッフ:書きながらやってるんだー!清田:これ以外やりようがなくて…。スタッフ:仕事は減らさずに?清田:いや、相当減らしました。でもフリーランスだと減らしたら減らしただけ生活に不安が出てくるので、 その辺の調整はしてました。。
「”双子は受け付けていません”」「壮絶すぎる妊娠期間」「どっちがお姉ちゃんですか?問題」「4歳双子の高度な喧嘩」。全編はPodcastでお聴きください。

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