乾電池を使っても重さは変わらない しかし注意点が… 企業の解説に「なるほど」

リモコンやおもちゃ、時計など、乾電池を使うシーンは多々ありますが、新品の電池と使いかけの電池が混ざって分からなくなってしまったこともあるはず。
中には「使っていない電池のほうが重い」という説を聞いたことがある人もいるかもしれません。果たして本当なのでしょうか。
電池の製造も行う『Panasonic(以下パナソニック)』公式サイトの情報を元に、解説します。
気になる『電池の重さ』について、パナソニックが公式サイトで回答していました。
基本的に、重さ(質量)の変化はありません。新品の電池の時に計った質量も、電池を使用して使えなくなった電池も同じです。
パナソニック ーより引用
これはアルカリ電池もマンガン電池も変わりません。新品でも使えなくなった後でも、電池は重さが変わらないそうです。
古い電池と新しい電池が分からなくなってしまった際は、電池チェッカーなどで残量を確認するといいでしょう。
電池の残り残量が違っても重量は変わりませんが、時間が経つにつれて乾電池内の電気は減っていきます。
乾電池は、電池の中に入っている材料の化学反応によって電気を作りだします。
このため、電池を使用しなくても、放置しているだけで少しずつ電池内部で化学反応が起こり、電気が減っていきます。これを「自己放電」(自然に放電すること)といいます。
パナソニック ーより引用
電気をつくる化学反応は、使わずに放置している間にも自然に起きてしまう現象で、『自然放電』と呼ばれます。乾電池の中身は使わずとも徐々に減っていってしまうのです。
なお、自然放電はどのような電池でも起きる現象です。アルカリ電池、マンガン電池のほか、スマートフォンのリチウムイオン電池も例外ではありません。
家にいつも電池をストックしているという人、特に自然災害や非常時のためにストックしている人は、自然放電を考慮して定期的に点検・買い替えが必要です。
自然放電は温度や湿度が高いほど起きやすいため、涼しく湿度が低い場所で保管するほか、使う時には古いものから選ぶようにしましょう。
重さについて気にしたことをきっかけに、ご自宅のストックを一度点検してみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]

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