アメリカ海軍 次世代の対空ミサイル防衛装備の開発を依頼 ひもで引っ張るタイプ!?

アルミホイルからデコイに。
イギリスの軍需企業であるBAEシステムズは2024年5月15日、ミサイル対策用のデュアルバンドデコイ(DBD)をアメリカ海軍の艦載機向けに開発すると発表しました。
アメリカ海軍 次世代の対空ミサイル防衛装備の開発を依頼 ひも…の画像はこちら >>実験機となるF/A-18E/F「スーパーホーネット」(画像:アメリカ海軍)。
DBDは敵の誘導ミサイルから身を守る最新型のデコイ(おとり)です。母機から切り離されたデコイは光ファイバーが内蔵されたケーブルで曳航され、敵からのレーダー波を母機が感知した後、同じパターンの反射波を敵ミサイルのレーダーなどに送り、混乱させ誘導できなくするという仕組みです。
そのため、一般的なレーダー誘導式ミサイルの防衛装備であるチャフと呼ばれるアルミホイルのような金属の薄片よりも、高度に誘導妨害ができます。また、パイロットが起動する以外にも、脅威に応じて自動的に起動することが可能で、激しい空中戦が発生した際も対応できる仕組みとなっています。
BAEではすでにALE-55と呼ばれるデコイをアメリカ海軍とテストしてきましたが、今回の開発計画では、ALE-55のアップデートを図り、様々な航空機に搭載可能な幅広い能力を提供し、将来の脅威に対応するとのことです。
なお、DBDの開発は、アメリカのニューハンプシャー州ナシュアで進められ、最初の実験機としてはF/A-18E/F「スーパーホーネット」が使用される予定です。

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