暑い車内に取り残された! 水筒を使ったSOSに「これならできそう」「子供に練習させる」

暑い時期になると発生する、車中に置き去りにされた子供の死亡事故。
スーパーマーケットやアミューズメント施設などの駐車場に車を停めておくと、短時間で車中が高温になり、残された子供の命が危険にさらされます。
過去には、幼稚園の通園バスに置き去りにされた子供が、熱中症と思われる状態で死亡する事故も起きており、対策の必要性が叫ばれています。
2024年5月23日、警視庁警備部災害対策課(以下、警視庁)はX(Twitter)を更新し、車中に取り残された子供用の対策を紹介しました。
同アカウントの運用者によると、もしもの時のため、自宅で子供に『クラクション(警音器)の鳴らし方』を教えているとのこと。
音を出せば周囲の人が置き去りに気付き、助けられるため、警察や自治体で推奨している方法です。
力の弱い子供でも、簡単にクラクションを鳴らせる方法は2つ。
1つ目は、水筒など身近にある固い物を利用した方法です。固い物を使えば、自分の手よりも楽にクラクションを押すことが可能でしょう。
2つ目は、ハンドルを両手で持ち、お尻で押す方法。自分の体重を使って押すので、こちらも手で押すより簡単にクラクションを鳴らせます。
暑い自動車内に子供が取り残されてしまう痛ましい事故が毎年発生しています。我が家では、もしもの時のために子供にクラクションの鳴らし方を教えていますが、力の弱い小さな子供でも簡単に鳴らせた方法を紹介します。小さなお子さんがいる方は、試してみてはいかがでしょうか。 pic.twitter.com/QTwAqXFSFw
子育て中、ほんの数分のつもりで、熟睡している子供を車中に残し、用事を済ませに出る親は多いとか。
万が一、突発的な病気や事故など、不測の事態が発生して車に戻れなくなったら、子供自身が周囲に助けを求める必要があります。
また、親戚や友人による送り迎えで、ミスによる置き去りが発生する可能性も。
子供に教えたい『S.O.S』の発信方法は、ネット上で拡散されるとともに、「早速教える」などの反応が寄せられました。
・もうそんな時期か。どうか痛ましい事故が起こらないでほしい。
・車中に子供を残さないことが一番!でも、理想通りにできないのが、子育ての現実…。
・幼稚園バスの置き去り事件が報道された時、同じことをすぐ子供たちに教えました。命を守るために、大事なことですよね。
・お尻で押すのは幼い子供でもできそう!子供がいる家庭は、ぜひ教えてほしい。
・『エンジンが動いている時しかクラクションが鳴らない車』もあるので、場合によっては、ドアのロックの解除方法も教えたほうがいいかも。運転中、いたずらにドアを開けるリスクがあって悩ましいところだけど…。
なお、車種によってはクラクションの位置がハンドルの中央以外に配置されている場合もあるため、注意してください。
いざという時、いつでも実践できるよう、実物を使って子供に練習させておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]

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