「空の足はヘリだけの国」に航空券1枚で行ける!? 再チェックインなしの一気通貫サービス実現

ドバイ~モナコ間でスムーズな乗り継ぎが可能に。
アメリカを拠点に都市部の航空輸送サービスを提供するブレード・エア・モビリティ(ブレード社)は2024年5月15日、ドバイのエミレーツ航空と提携し、ドバイ~モナコ間でのシームレスなフライト予約を実現すると発表しました。エミレーツによるドバイ~ニース間のフライトと、ブレード社によるニース~モナコ間のヘリコプターによるフライトを単一のチケットとして通年販売するものです。
「空の足はヘリだけの国」に航空券1枚で行ける!? 再チェック…の画像はこちら >>エミレーツ航空のエアバスA380(画像:エミレーツ航空)。
ブレード社は、ニューヨークをはじめとする米国内や海外で、混雑する陸上交通を回避する効率的な航空交通のプラットフォームを提供しており、マンハッタン~JFK空港・ニューアーク空港、カナダのバンクーバー~ビクトリア、欧州のニース~モナコで定期運航を行っています。
モナコはカジノやF1グランプリ、コートダジュール海岸など、富裕層が集まる場所として知られますが、最寄りの空港であるニース国際空港からはヘリコプターが唯一の空の交通手段となっています。ブレード社は昨年6月、モナコのモンテカルロ・ヘリポートで専用ラウンジを開設したところです。
今回の両社の提携により、エミレーツ便を利用してモナコに向かう旅客は、ニース空港での乗り換え時に荷物の再チェックインを行うことなく最終目的地まで搭乗できるようになります。復路のニース空港では、通常の旅客用施設とは別のヘリパッド隣接施設でセキュリティーチェックと税関手続きを行ったあと、エミレーツの搭乗ゲートまで直接誘導されるため、ターミナル内での混雑を回避できるといいます。
ブレード社は、こうした旅客輸送サービスのほか、病院向けの臓器輸送サービスも手掛けており、将来的には電動垂直離着陸機(eVTOL)を導入してより効率的な輸送を実現する計画のようです。

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