「カプコン製ヘリ」はナゼことごとく墜落するのか!? 公式すらネタ扱い バイオハザードからの、“落ちまくった”軌跡

「カプコン」のゲームの作中では、ヘリが墜落する場面が頻繁に登場。そんな「カプコン製ヘリ」の逸話はネットスラングになり、公式もネタにしています。どうしてこうなったのでしょうか。
カプコンのゲーム「バイオハザード」シリーズの公式X(旧:Twitter)が2024年4月1日にエイプリルフールネタとして、「これまでのノウハウを活かした『CAPCOM製ヘリコプター』で、快適な空の移動をみなさんにお届けいたします」として、航空事業へ参入するというウソ投稿を行い、ファンのあいだでちょっとした話題になりました。
「カプコン製ヘリ」はナゼことごとく墜落するのか!? 公式すら…の画像はこちら >>2024年のエイプリルフールの際に投稿された、カプコンがヘリ事業に参加するというウソニュース(画像:バイオハザード公式X)。
実は、「バイオハザード」シリーズやカプコン製ゲームに登場するヘリコプターは、作中でやたら墜落するというイメージが強く定着しており、「カプコン製ヘリ」という言葉がネットスラングとしてSNSやネット掲示板、動画サイトなどで広まってきました。今や公式もネタにするほどになっていますが、なぜこんなことになったのでしょうか。
事の始まりとなったのが、1998年1月に発売された『バイオハザード2』からです。このゲームで、1度ゲームをクリアした後に可能な「裏プレイ」で、ゾンビの襲撃に遭った警官が撃ったサブマシンガンにより、誤ってヘリパイロットが被弾し、墜落するシーンが描かれます。
その後、『バイオハザード3』『バイオハザード4』とナンバリングタイトルで立て続けにロケットランチャーでヘリが撃墜されるというシーンが劇中ムービーで描かれます。『バイオハザード4』が発売された2002年から数年後、YouTubeやニコニコ動画などが誕生し、プレイ動画などがネットに投稿されるようになると、このネタは広く浸透することになりました。
続く『バイオハザード5』でも当然のようにヘリが墜落。さらに2012年に販売された『バイオハザード6』では操作キャラ4人全てで異なるストーリーが展開されることになりましたが、その4エピソード全てでヘリが落ちるということで、当時は話題になりました。こうした度重なる墜落の頻発により、公式が明らかに狙ってやっていることが決定的になります。
さらに、ナンバリングタイトル以外のスピンオフ作品などでも、同シリーズではヘリが落ちています。また、リメイクした初代の『バイオハザード』でもヘリが墜落したことを匂わせるシーンを冒頭に追加するなどしており、『ディノクライシス』や『デッドライジング』など、ほかのカプコン製ゲームでも墜落シーンが描写されるなどしていたため、いつしか「カプコンのヘリはほぼ全て落ちる」といわれるようになりました。
なお、バイオハザードシリーズのメインキャラクターのなかだと、2と4と6の主人公であるレオン・S・ケネディの事故率が断トツのトップになっています。ヘリに限らず、同キャラに関わった乗りものはクルマだろうが列車だろうが、ことごとく大破するため、「カプコン製ヘリ」というネットスラングを作りだした張本人であるという意見もネットではあります。
このヘリネタにいつしか公式も便乗するようになり、2024年エイプリルフールのほかには、2022年9月1日に「各所で『バイオハザードのヘリコプターは99%墜落する』という誤った情報が拡散されていますが、実際はそんなことはなく、最新作『バイオハザード ヴィレッジ』時点でも墜落しなかったヘリコプターは多数存在しておりますので、何卒ご認識のほどよろしくお願いいたします」とTwitter(現:X)で投稿したほか、Twitterで動画が4枚貼れるようになった際は、今までのシリーズで印象的なヘリの墜落シーンを投稿するなどし、話題を提供しました。
近々では2024年4月15日にヘリコプターの日を記念して、「〇〇を選択してください」という画像認証風の画面で「墜落しないヘリコプターの写真をすべて選択してください」という画像集を作り、Xではユーザーから「どれも落ちそう」「落ち方の違いだけなのでは」といったツッコミを受けることになりました。

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