ロシア軍の砲撃に対抗? 射程100kmを誇る試作砲弾ほか数十万発をウクライナ軍に供与へ ラインメタル

長距離砲弾の試作型。
ドイツの防衛企業であるラインメタルは2024年5月3日、ウクライナ向けに、射程100kmの試作砲弾を含む数十万発の砲弾を、年内に提供する予定であることを明らかにしました。
ロシア軍の砲撃に対抗? 射程100kmを誇る試作砲弾ほか数十…の画像はこちら >>ウクライナにも供与されているスウェーデン製の「ア-チャー」装輪自走砲(画像:アメリカ空軍)。
この件は、ラインメタルのアルミン・パッペルガーCEOが、ドイツの経済紙「ハンデルスブラット」のインタビューで明かした内容です。ドイツのウンテルリュスとリトアニアにある工場で数十万発の砲弾を生産し、砲弾の不足するウクライナへ向け、2024年中に供与するといいます。なお、この砲弾生産には、ウクライナ国内の合弁会社が建設した施設も使われるようです。
この供与砲弾の中には、北大西洋条約機構(NATO)諸国が供与した52口径155mm砲や、同砲を搭載した自走りゅう弾砲などに使用可能な試作砲弾も含まれる予定です。この砲弾の射程は約100kmといわれていますが、これはすでにウクライナ軍が供与を受けている155mm砲用精密誘導弾「ヴォルカノ」の射程約70kmを上回ります。
ラインメタルはこの3拠点での生産をフル活用することで、2024年には70万発、中期的には110万発にまで拡大する計画を立てています。

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