【マルハラ】文末が「。」だと威圧されたように感じる人の割合は? – 500人調査

フォーイットは5月8日、「マルハラ」に関する調査結果を発表した。調査は2024年3月28日、20歳~69歳の男女500人を対象にインターネットで行われた。

近年、主にチャット等の文面において句点(。)を使用することで、威圧されたように感じるという「マルハラ」という新たなハラスメントが注目されている。そこで今回、「先輩や目上の人からチャットなどのメッセージで、文末が「。」で終わる文章を受け取ったときどう感じますか?」というアンケートを実施したところ、様々な捉え方があることが明らかになった。その内訳は、「丁寧さ」が24.6%、「威圧感」が9.0%、「距離感」が6.0%、「怒っている」が3.6%となり、ネガティブに捉えてしまうという人は18.6%と一定数いることがわかった。一方、最も多かった回答は「あまり気にしたことはない」で64.8%だった。

男女別で見ると、ほとんどの項目で大きな男女差はなかったが、「威圧感」と回答した人は女性がやや上回るという結果に。女性の場合、パワーハラスメントに加えてセクシャルハラスメントや産休・育休に関するハラスメントなど、男性よりもハラスメントを受けやすいシチュエーションが多岐にわたることから、先輩や上司からの文章の受け取り方への感覚が繊細になっているのかもしれない。

年代別で見ると、「あまり気にしたことはない」と回答した人が60代では79.0%だったのに対して、20代では53.0%、30代では59.0%と若い年代ほど気にしている傾向があることがわかった。また、どのように感じるかの内訳を見てみると、「丁寧さ」は全ての年代から一定の回答を集めている。

その一方で、「威圧感」や「距離感」、「怒っている」では、20代・30代と50代・60代で大きな差が生まれた。若い世代では、文末に句点をつけるというそれまで当たり前だった用法に、威圧感や距離感といったネガティブな感覚を抱く方が多く、いわゆる「マルハラ」が世代間で大きなギャップになっていることが伺える。

職業別で見ると、文末の「。」に「丁寧さ」を感じている人は会社員・公務員が28.6%で最も多くなった。その一方で、「威圧感」や「距離感」などネガティブに感じている人は学生・パート/アルバイトが最も多くなっている。学生やパート/アルバイトの場合、他の職業に比べて年齢的に若年層が多く含まれると考えられ、年代別のデータと同じく近年の若い世代が持っている新しい価値観が影響していると推察される。

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