「描くことは祈りそのもの」喜屋武千恵さん、日経日本画入選 沖縄県出身で初 5月25日から東京で展示

「第9回東山魁夷記念 日経日本画大賞」(主催・日本経済新聞社)の選考がこのほどあり、県出身画家の喜屋武千恵さんの作品「《共鳴-昇華》」が入選に選ばれた。県出身者の入選は初めて。喜屋武さんは「多くの方々の応援のたまものだとありがたい気持ちでいっぱい」と喜んだ。
作品の《共鳴》は、母性や慈愛を内包し、育み、生みだすエネルギーを、《昇華》は父性が開き、解き放たれ、大きく上昇し、広がりゆくエネルギーをそれぞれ表した。
喜屋武さんは、「沖縄(琉球)はその長い歴史の中で政治的に今もなお翻弄(ほんろう)され続けている」と説明。「世界中でも同様に悲惨な現実は続いている。私にとって描くことは祈りそのものであり、これからも鎮魂と平和への祈りをささげていきたい」と話した。
同賞は、21世紀の美術界を担う新進気鋭の日本画家を表彰するため、日本経済新聞社が2002年に創設した。24日に授賞式を開催し、25日から6月4日まで、東京都の上野の森美術館で大賞を含む入賞作品32点による日経日本画大賞展を開催する。(社会部・知念豊)「描くことは祈りそのもの」喜屋武千恵さん、日経日本画入選 沖…の画像はこちら >>

喜屋武千恵さん

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする