桃太郎の桃は、誰が流した? 新解釈で描いた漫画に「これは面白い!」「すべてのつじつまが合うな…」

数ある昔話の中でも、もっとも有名な作品といえば多くの人が『桃太郎』を思い浮かべるでしょう。
老夫婦に拾われた大きな桃から生まれ『桃太郎』と名付けられた少年が、やがて犬・サル・キジを連れて鬼退治に向かうという物語。
知名度の高さから、さまざまなもののモチーフになるなど、現代でも愛され続けています。
物語として長く語り継がれている『桃太郎』ですが、こんなことが気になった人はいないでしょうか。
・桃太郎が入っていた桃は、誰が川に流したのか?
・なぜ桃太郎は、お伴の動物たちと会話ができるのか?
・なぜ桃太郎は、鬼を退治できるほど強いのか?
そんな疑問と向き合い、「実はこういう話だったんじゃないか」と新説を唱えたのは、漫画家の、おのでら(@onoderasan001)さん。
物語の裏側を考え抜いて制作した『新説・桃太郎』をX(Twitter)に投稿しました。
おじいさんは、山でひっそりと暮らしていた女性の鬼と体の関係を持ち、やがて子供が生まれます。
「鬼と人間の間にできた子は、周囲に忌み嫌われてしまう」と危惧(きぐ)した2人は、鬼の里に伝わるという大きな桃に子供を入れて、川に流すことにしました。
しかし、運命のいたずらか、おじいさんの考えの至らなさからか、川に洗濯に行ったおばあさんが桃を持ち帰ってしまったのです!
真実を隠しながら桃太郎を育てたおじいさんは、「鬼ヶ島に旅立つ」という我が子の言葉に、安堵と罪悪感を抱きます。
鬼の力で動物とも意思疎通ができる桃太郎は、きびだんごと引き換えに、犬・サル・キジをお伴にし、鬼ヶ島へ向かうのですが…。
ついに鬼と対面!どうなる、桃太郎…!
【新説・桃太郎】(6/6) pic.twitter.com/nLrlrNkfEQ
鬼と対峙した桃太郎。壮絶な戦いが待っているかと思いきや、鬼に温かく迎えられます。
桃太郎は、鬼による説明と、角や抑えられない闘争心から、自身に鬼の血が流れていることを確信しました。
「村に戻り真実を聞きに行く」という桃太郎に、「退治したことにしろ」と財宝を渡す鬼。
桃太郎は複雑な心境で、帰路につくのでした…。
広く知られている『桃太郎』の物語を壊すことなく、すべての疑問を解決した同作品。
ネット上には、さまざまな声が寄せられていました。
・面白い!物語の細部について、すべてのつじつまが合うな…。
・確かに、「桃太郎とお伴たちだけの兵力で鬼を退治できるのか?」と疑問だった!こういう展開も面白い。
・「鬼が植えた桃の木から生まれた」という説を見たことがあるけど、それ以上に納得です。
・何百年も昔から語り継がれる『桃太郎』が、現代でもこんなに楽しめると思うと、改めてすごいよね。
実は、その後の展開も考えているという、おのでらさん。
通販サイト『メロンブックス』にて販売されているので、続きが気になった人は、チェックしてみてはいかがですか。
コミケ童話の裏話6
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[文・構成/grape編集部]

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