きのこを冷凍保存する方法を紹介! 冷凍するメリットやおすすめレシピも

比較的安価で、食物繊維やビタミン・カリウムなど多くの栄養素が含まれているきのこ。毎日の食卓で活躍させたいけれど、一人暮らしや核家族だと一度にすべて使いきれないことはありませんか。
実はきのこの冷凍保存は簡単にできます。しかもきのこは、冷凍保存することで、生の時よりもうまみや栄養価がアップするといわれているのです。
きのこを冷凍保存させて、必要な時に手軽に活用できるように、きのこの冷凍保存の方法や冷凍したきのこを使った栄養満点な簡単レシピをご紹介します。
※写真はイメージ
きのこは、冷凍するのに適した食材です。そのままいただいてもおいしいのですが、使いきれず、日持ちが心配な時には迷わず冷凍保存しましょう。どのようなメリットがあるのか詳しく説明します。
きのこは水分を多く含んでいるので、傷みやすい食材です。種類にもよりますが、きのこを冷蔵庫の野菜室などで冷蔵保存した場合は3日程度しかもちません。
しかし、冷凍庫で冷凍保存すると、多くのきのこが約1か月ほど保存可能です。冷蔵保存するよりも約10倍は日持ちするようになります。
きのこを冷凍することによって、きのこに含まれる水分が膨張し、細胞膜が壊され、うまみ成分や栄養分が溶け出しやすくなるそうです。そのため、生のきのこよりもうまみと栄養分がアップするといわれています。
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ほとんどのきのこは、水で洗う必要がありません。水分によって風味が落ちたり、傷みの原因になります。おがくずなどの汚れが付着している場合には、水で濡らして固く絞ったキッチンペーパーで拭き取るようにしてください。
きのこの冷凍保存方法のポイントは冷凍保存袋に平らに入れ、空気をきちんと抜いて密閉することです。きのこの種類によって、少しポイントが異なる点があるため、それぞれ適切な方法をみていきましょう。
かさと軸を切り分け、かさをスライスして冷凍用保存袋に入れ空気を抜いて密閉し冷凍します。かさ丸ごとでも冷凍保存が可能です。使う料理のレシピに合わせてカットしておきましょう。軸も出汁としてスープなどに利用できます。保存の目安は約1か月です。
手でやさしく小房に分け、冷凍用保存袋に入れ冷凍します。凍ると割れやすいので、空気を抜き密閉しますが、圧力をかけすぎないようにしましょう。保存の目安は約1か月です。
石づきを切り落とし、薄切りにしてから冷凍用保存袋に平らに入れ、空気を抜いて密閉し冷凍します。保存の目安は約1か月です。
石づきを切り落とし、2~3本の小房に分けて冷凍用保存袋に平らに入れ、空気を抜いて密閉し冷凍します。保存の目安は約1か月です。
石づきを切り落として、料理に使いやすい大きさに手で分けます。冷凍用保存袋に平らに入れ、空気を抜いて密閉し冷凍しましょう。保存の目安は約1か月です。
軸を切り取らずそのままスライスするか、丸ごと冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉し冷凍。マッシュルームは酸化しやすく、冷凍保存をしていても、黒く変色する場合があります。
問題なく食べられますが、レモン汁をかけておくことで酸化を抑制させ、変色を防げるのでぜひ試してみてください。保存の目安は約2~3週間です。ほかのきのこよりも保存期間が短いので気を付けましょう。
未開封の真空パックのなめこを冷凍保存する場合は、スーパーマーケット(以下、スーパー)で購入しそのまま冷凍庫に入れるだけで冷凍保存が可能です。分けて使用したい場合には半分に折って冷凍させると、使う時に折って出しやすくなります。開封済みのなめこは、冷凍用保存袋に入れ空気を抜いて密閉して冷凍します。保存の目安は約1か月です。
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冷凍きのこは凍ったまま加熱調理に使いましょう。冷凍したきのこが、べちゃっとして食感が悪い場合は、水分が付いた状態での冷凍保存だったか、冷凍室から常温に出し、自然解凍をしたという原因が挙げられます。
また、レンジでの解凍は水分と一緒にうまみや栄養素が溶け出てしまうためおすすめしません。
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数種類のきのこを混ぜ、冷凍きのこミックスを作ることで、うまみ成分が混ざり合い、風味がさらにアップします。きのこの種類別冷凍方法で紹介したように、下ごしらえしたきのこ数種類をボウルに入れ、混ぜ合わせてから、冷凍用保存袋に平たく入れ冷凍してください。
調理1回分ごとにラップに包んで分けてから冷凍用保存袋に入れ冷凍する方法もあります。保存の目安は約1か月です。
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以下は、冷凍きのこを使った簡単でおいしいレシピのアイディアです。冷凍食品メーカーで知られる株式会社ニチレイフーズのレシピは、冷凍ならではのきのこのうまみを最大限に引き出すことができます。
調理の際は、きのこを解凍する必要はなく、凍ったまま料理に加えることができるので、とても便利です。ぜひ、冷凍きのこを使って、手軽においしい料理を楽しんでみてください。
冷凍エリンギ(150g)と8mm幅に切ったハーフベーコン(2枚)を耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで約3分間加熱します。最後にお好みで黒こしょうをかければできあがり。しめじやえのきで作っても美味しく、ベーコンはウインナーでも代用可。
※分量は3~4人分の目安です
※ウインナーを使う場合は、パッケージをみて十分な加熱を心がけてください。
ニチレイ ーより引用
冷凍したエリンギとベーコンを電子レンジで加熱するだけの簡単レシピ。きのこのうまみとベーコンの塩気が絶妙にマッチし、おつまみにぴったりの一品に仕上がります。エリンギ以外のきのこやウインナーでアレンジも可能。忙しい時でも手軽においしい料理が楽しめます。
耐熱カップに冷凍えのき(50g)と中華だし(小さじ1)、水(150ml)を入れて、600Wの電子レンジで約4分間加熱するだけ。だしは、コンソメや和風だしでもOK。冷凍ミックスきのこで作っても美味しい。
※分量は1人分の目安です
ニチレイ ーより引用
冷凍したえのきを使用する、簡単スープのレシピ。電子レンジで加熱するだけで、えのきのうまみが溶け出したおいしいスープが完成します。
中華だしのほかにも、コンソメや和風だしでアレンジが可能。冷凍ミックスきのこを使えば、より深みのある味わいに。忙しい朝や夜食にもおすすめの一品です。
炊飯器に研いだ米(2合)と冷凍ミックスきのこ(300g)、酒(大さじ2)、醤油(大さじ2)を入れ、2合の目盛りまで水を入れて普通に炊くだけ。
※分量は2合分(3~4人分)の目安です
ニチレイ ーより引用
冷凍ミックスきのこを使った炊き込みご飯のレシピ。炊飯器に材料を入れて炊くだけの簡単調理で、きのこのうまみが米に染み渡ったおいしいご飯が楽しめます。酒と醤油の風味が食欲をそそる一品。冷凍きのこを使うので、手間なく手軽に作ることができるのが嬉しいポイントです。
きのこを旬の時期やスーパーの特売日に多く購入して、冷凍保存しておけばリーズナブルで気軽に調理に使えて便利ですね。
冷凍室から出してすぐに調理できる冷凍きのこは、忙しい毎日に常備しておくと時短にもなります。今回ご紹介したレシピも簡単で、冷凍きのこから溶け出すうまみや栄養分を丸ごといただける内容でした。
うまみや栄養がアップするといわれる冷凍きのこを利用して、食事作りに役立ててください。
[文・構成/grape編集部]

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