歯止めのかからない円安は私たちの食にも影響を与えています。ステーキ店からは輸入牛の価格高騰を懸念する声が聞かれました。
新潟市中央区の老舗ステーキ店。
【桶屋美圭アナウンサー】
「開店当初から人気のこちらのステーキセット。オーストラリア産のリブロースを使用していて、円安の影響を受けていると言います」
【ステーキハウス ドスビーバー 伊藤淳巳 店長】
「新型コロナ禍がかなり大きかったのと、その後、ウクライナ情勢もあって原油高騰で輸送費が高くなったり、それもなんとか乗り越えている状況で、今度は円安なのでちょっと心配」
輸入牛の仕入れ値高騰を懸念するのは、店長の伊藤淳巳さん。
現在は、卸売業者の努力によって値上げを抑えられていますが、今後、値上げに踏み切れば1kgあたり400円ほど高くなる見込みです。
【ステーキハウス ドスビーバー 伊藤淳巳 店長】
「問屋のほうでも頑張ってもらって、こっちでも頑張って。質は落とせないし、安全性も絶対に落とせない。そこは自信を持って出したいので」
さらに、仕入れ値が高騰しているのは肉だけではなく…
【ステーキハウス ドスビーバー 伊藤淳巳 店長】
「コーンで言えば1050円だったのが1400円になったりとか。うちはコーンをいっぱい使うので大量入荷する。金額的に言うと跳ね上がってしまっている」
店自慢のサラダにはコーンを多く使用。去年まで使用していたアメリカ産は値上げ幅が大きいため、値段を考慮しながらも料理の質は下げないようにとタイ産に変更しましたが、それでも1箱400円高くなっています。
【ステーキハウス ドスビーバー 伊藤淳巳 店長】
「コーンや国産品の玉ネギも上がっているし、下がることはない。みんな上がっていく」
Q.値上げ幅をそのまま値段に転嫁することは?
「そうしたら楽だが、お客様のことも店全体のことも考えて、なるべく値上げ幅を小さくして対応したい」
「常連客も多くいるため、最小限の値上げでおいしい料理を提供したい」と話す伊藤店長。店側の経営努力が続いています。