監視カメラ映像公開で無銭飲食常習犯が逮捕 地元の人々も一役買う

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イングランド・ウェールズ南部で半径30マイル(約50キロ)に渡り、同じ家族の犯行とみられる無銭飲食が報告されていたが、この度、2人の容疑者が逮捕された。『Mirror』『DailyMail』がレポートした。

昨年夏から、ウェールズ南部にあるレストラン7店で、無銭飲食の被害が報告されていた。そしてこの度、男女(41、39)の容疑者が詐欺と窃盗の罪で逮捕されたという。
警察の調査によると、容疑者は家族5人でレストランを訪れ、ラザニアやピザなど合計151ポンド(約2万9,000円)の食事代を支払わずに逃げたとされている。取り調べに対し「クレジットカードが使えなかった」と弁解しているという。
同レストランのマネージャーを務めるエミリー・ラングフォードさんは、監視カメラの映像を公開。『Mirror』に「この映像を共有したのは、彼らが会計を支払わずに逃げたという事実を、地域の他のビジネスに警告するためだ」と話している。

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エミリーさんは、犯行当時の状況を鮮明に覚えていた。飲食を終えた家族客は、女を一人残して他は店の外へ。残った女が会計カウンターにやって来てクレジットカードで支払おうとしたが、システムで拒否された。別のカードでも試したが、やはり支払いはできなかったという。
女はエミリーさんに、「息子に電話して銀行振込をします」と申し出たそうだが、エミリーさんは近くのATMを教えることに。場所の説明をしようと一瞬だけ会計カウンターに背を向けた瞬間に、女はいなくなっていたそうだ。
最新の被害報告がなされたケースも、手口は酷似していた。女と男は家族8人でイタリア料理レストラン『ベラ・チャオ』に訪れた際、支払い時にATMから現金を引き出すと約束したが、それを果たさず店から逃走したという。被害金額は329ポンド(約6万3,000円)だったと報告されている。

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『ベラ・チャオ』のオーナーは警察に通報した後、やはり監視カメラ映像を自社のSNSに公開。この投稿が1,200万人に閲覧され、同じ被害に遭ったと気づいた他のレストランから連絡が殺到し、容疑者逮捕につながったという。
またレストランを支援しようとする地元の人たちから予約が急増し、SNS投稿の翌日には普段の3倍もの予約が入ったそうだ。
南ウェールズ警察の広報担当者はこの件に関し、「管轄区域内のいくつかの企業から被害届が出ており、調査を続けている」と『DailyMail』に明かしている。

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