カエルやアメンボに歓声 沖縄・北中城村の小学5年生122人、稲の植え付けに挑戦 「収穫が楽しみ」

北中城小学校(塩川真弓校長)の5年生122人は17日、北中城村荻道にある環境教育施設「ぬちゆるやー」(後藤道雄代表)の棚田で、稲の植え付け授業を受けた。総合学習のフィールドワークの一環で、児童らは稲の植え付けのほか、カエルやゲンゴロウ、アメンボなどの水生生物に接し「わぁー」と歓声を上げた。
「ぬちゆるやー」は命あるものを敬い、互いに助け合うという意味で、後藤さんは無農薬、無化学肥料で稲や野菜などを育てている。植え付けを前に後藤さんは、棚田の水源がある施設西側のタチガー(泉)で児童たちに「水は生物が生きていく上で重要なもの。水を大事にすることは命を大事にすることです」と語りかけた。
棚田は1枚33平方メートル区画が8枚あり、児童らは横一列に並び、2枚のスペースに「こしひかり」を植え付けていった。
順調に生育すれば、稲刈りは7月上旬ごろ。収穫米の活用法は児童が話し合いで決めるという。
山内煌稀さん、石垣信怜さんは「初めは田んぼの水が気持ち悪かったけど、慣れてくると楽しかった。アメンボがたくさんいた」と笑顔。新里栞椰さんは「泥に足を取られた。収穫が楽しみ」と話した。平山由紀子学年主任は「稲わらは正月用のしめ縄にも利用します。豊作を期待している」と語った。(翁長良勝通信員)

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