アニコム損保、犬猫の「熱中症週間予報」配信スタート 熱中症になりやすい犬種は?

アニコム損害保険は4月18日より、「犬の熱中症週間予報」「猫の熱中症週間予報」の配信を開始。これに合わせて、昨年の熱中症発生件数等を発表した。

犬と猫の「熱中症週間予報」は、犬と猫それぞれの体高や代謝などを考慮した指標と1週間分の気象予報から、全国主要10都市の熱中症注意レベルを「やや注意」「注意」「警戒」「厳重警戒」の4段階に分け、それぞれ犬と猫のイラストで表示したもの。

ライフビジネスウェザーの鈴木勝博氏(気象予報士/獣医師)と、アニコム損保が独自に開発した熱中症指標をもとに作成され、毎週木曜日、アニコムグループのSNSアカウント(Instagram・X・Facebook)にて配信されるという。

2023年の熱中症の診療件数は、犬が1,424件、猫は200件。2023年の夏(6~8月)の平均気温は1898年の統計開始以降、最も高かったこともあり、犬と猫あわせて7月に538件・8月に464件発生。この2ヶ月で年間の熱中症件数(1,624件)の6割以上を占めたほか、残暑厳しい9月にも175件発生している。

また、例年と同様に、5月頃から診療件数が大きく増加する傾向も見られ、本格的な暑さが始まる前や、真夏の暑さがある程度収まった後でも、注意が必要であることがわかる。

犬種別の請求割合を見ると、「フレンチ・ブルドッグ」がトップで、犬全体の平均より3倍以上も高いことが判明。次いで「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」「パグ」「ラブラドール・レトリーバー」と続き、鼻が短く、呼吸で熱を逃がすことが苦手な短頭種や、体温が上昇しやすい大型犬は、室内であっても温度管理に気を付けるなど十分に対策が必要と言える結果に。

また、高齢になるにつれて熱中症の割合が高まる傾向が見られたほか、持病を抱えている場合は脱水しやすい・呼吸状態が悪化しやすいなどの理由から発症のリスクが高まるため、特に注意が必要だという。

なお、熱中症の治療費については、通院の場合、平均で犬が1.7万円・猫が1.4万円、入院が必要な場合は、犬が8.7万円・猫が3.9万円となっている。

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