「いきなり退職の連絡が…」お互い苦労?新年度から約2週間…新社会人・先輩社員に聞く“職場事情”

新年度が始まり、2週間あまりが過ぎました。新社会人にとって生活に徐々に慣れてくる一方、描いていた理想とのギャップを感じるころかもしれません。また、そんな後輩を受け入れる先輩社会人はどんなことを感じているのか職場事情を街で聞きました。

【新入社員】
「仲間たちと力を合わせて、日々の努力を重ねていくことを約束します」

それぞれの目標に向け成長を誓い、新たなスタートを切った新社会人たち。大きな希望の一方で…

【新入社員】
「不安がある。これをやったら怒られちゃうかなとか、これやっても大丈夫かなという気持ちが大きい」

これまでの学生生活とはリズムや立場が大きく変わり、不安も抱えての新生活のスタートでした。

その新年度が始まって2週間あまり。生活には慣れてきたでしょうか、16日、新社会人に話を聞くと…

【新社会人(接客業)】
「慣れない。仕事から帰ったらご飯を食べて、お風呂に入ってすぐ寝て、また朝早く起きるという感じ」

【新社会人(IT業界)】
「ずっと仕事でデスクに向き合う。そこがやっぱり精神的にもくる」

Q.気晴らしは?
「休日が楽しい。大学のときよりも倍ぐらい楽しい。休日のありがたみを感じる」

これまでの生活とのギャップに慣れるにはもう少しかかりそうです。

一方で先輩社員は、そんな新社会人たちをどのように見ているのでしょうか?

【先輩社員】
「自分の時間を優先するか、ある程度犠牲にするかという考え方が全く違う。そういうものだと諦めるしかないと割り切っている」

【先輩社員】
「言葉一つにしても気を遣いながらやっている」

こちらの男性の会社では、最近の新入社員が突然会社に来なくなってしまったことがあったそうで…

【先輩社員】
「入って1カ月やそこらで、代行会社からいきなり退職の連絡が来た。休みとかそういうのは尊重するが難しい。なかなか…」

新社会人は新たな生活に慣れるのに精一杯。一方の先輩は先輩で新入社員との接し方に悩みながら、お互いに苦労があるようでした。

そんな新社会人をめぐり、現在と過去の違いを表すこのような調査結果があります。

リクルートマネジメントソリューションズが2010年から新入社員に対し行っている意識調査で、「どのような職場で働きたいか」を聞いたところ、最新である去年「お互いに個性を尊重する」が50%で過去最高に。これは10年前と比べ、20ポイント以上あがっています。

一方、過去最低となったの「お互いに鍛え合う」。10年前から13ポイント下がりました。

また、「上司に期待すること」という問いに対しては「一人ひとりに対し、丁寧に指導すること」が過去最高の49%で、10年前から16ポイント上昇。

「言うべきことは言い、厳しく指導すること」は過去最低の17%で、10年前から20ポイント以上下がっています。

こうして今と過去の意識・価値観の違いを認識したうえで、新入社員・先輩社員、互いに尊重できる職場が求められていると言えそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする