脱毛など外見の変化に悩むがん患者 医療用かつらや乳房補正具の購入費 負担軽減へ那覇市が助成

那覇市は2024年度から、がん治療による脱毛など外見の変化に悩む患者を支える「アピアランスケア事業」を始めた。医療用ウィッグ(かつら)や乳房補整具の購入費を助成する。
アピアランスは見た目や外観の意味。厚生労働省はアピアランスケアに関し、23年度から医療機関に専門的な相談窓口を設置して、支援を拡充するモデル事業に取り組んでいる。県内でも、糸満市や豊見城市、浦添市がウィッグの購入費などを支援。県も支援事業を開始する。県内外で取り組みが広がっていることを受け、那覇市も助成を決定した。

対象は(1)申請時に那覇市内に住所がある(2)がんと診断されて治療を受け、外見の変化を補完する補整具を必要とする(3)補整具に対して他の助成や、他市町村から同種の補助を受けていない(4)医療機関でがん相談支援を受けている-など。
助成対象となるのはウィッグ(頭皮保護用のネット含む)と左右の乳房補整具で、上限額はそれぞれ2万円。24年4月1日以降に購入したものが対象になる。
申請書やその他の詳細は那覇市のホームページから確認できる。市健康部健康増進課の石底早弥香課長は「利用を検討している人はぜひ相談してほしい」と呼びかけた。問い合わせは那覇市与儀の同課、電話098(853)7961まで。(社会部・玉城日向子)脱毛など外見の変化に悩むがん患者 医療用かつらや乳房補正具の…の画像はこちら >>

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