フジテレビ系「めざまし8」(月曜~金曜・午前8時)は15日、ドジャースの大谷翔平の口座から不正送金したとして銀行詐欺容疑で訴追された元通訳、水原一平容疑者が12日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷したことを特集した。
地裁は保釈保証金を2万5000ドル(約380万円)に設定。水原容疑者は保釈された。弁護士を通じ「大谷選手とドジャース、大リーグ、そして家族に謝罪したい」との声明を発表した。出廷に先立ち捜査当局に出頭し、身柄を一時拘束された。
違法賭博への関与が報じられてから、水原容疑者が公の場に姿を現すのは初めて。声明では捜査当局に協力すると説明し、司法手続きが早期に終わることを望んでいるとした。
地裁は保釈条件として大谷選手や賭博の胴元との接触禁止、パスポートの提出、ギャンブル依存症の治療を受けることなどを設定した。
水原容疑者は白いワイシャツに黒っぽいスーツ姿で入廷した。裁判官から名前などを確認されて「イエス」と回答。保釈条件の説明を受け、うなずいた。保釈後、水原容疑者と弁護士は取材に応じず地裁を後にした。地裁は次回期日を5月9日とした。
スタジオでは水原容疑者の違法賭博と不正送金の実態を詳報。その中で大谷の口座には代理人、簿記係、財務管理者、会計士の4人がアクセスできたが水原容疑者は許されてなかった。にもかかわらず水原容疑者は、大谷の「信頼」を背景に不正送金を繰り返すことができた。
こうした実態にコメンテーターで元大阪府知事の橋下徹氏は代理人、簿記係、財務管理者、会計士について「4人にどういう形で管理を委託していたのか、中身にもよるんですけど、ただ、一般的には専門家が本人に確認しなっていうのは絶対にあり得ません」と解説した。
続けて「いくら水原さんに信用力があって、水原さんから言われたとしても、本人の口から直接、本人に面談して確認するのは専門家としては当然の義務なんで、おそらくこれからこの4人の専門家の不注意、過失も当然問われてくると思いますよ」と指摘した。
その上で「もちろん、どういう管理状態だったか、どういう契約だったかにもよるんですけど、一般的には完全に専門家のミスですよ」と断じ「今、金融機関でもどこでもそうですけど、代理人から話を鵜呑みにするのは一切ありませんから。必ず本人確認しますからね」と解説していた。