野菜を育てるのは大変で、サイズや形などが販売の基準から外れた『規格外品』が、ある程度は出てしまいます。
『規格外品』でも、問題なく食べられる野菜を生かすため、各農家は加工品にするなど、さまざまな工夫をしているでしょう。
野菜のイメージを変えるだけでも、『規格外品』を手に取る人は現れるようです。
トマトの場合、甘くするために水やりを控えると、『尻腐れ』という生理障害が発生。
黒いアザのようなものがトマトの表面に現れ、見た目が悪くなってしまうそうです。
新潟県新潟市にある、フルーツトマトの専門農家である曽我農園は、そんなトマトを『闇落ちとまと』としてブランド化し、直売所で販売して人気を博しています!
商標登録されたトマトのブランド名に「ネーミングセンスの大勝利…!」
『闇落ちとまと』はネット上で話題となり、認知が広まったのですが…。
同園は、『闇落ちとまと』を間違えて覚えた人たちの呼び方をまとめ、X(Twitter)アカウント(@pasmal0220)で次のように紹介しました。
近所の高齢男性「闇市トマト」「闇将軍トマト」
農機具店の中年男性「大魔王トマト」
悪の道へと進んだトマトが、商売人になってから将軍、さらには大魔王へと出世しているではありませんか!
※写真はイメージ
ネーミングセンスに吹き出した人たちからは、こんな反応が上がっています。
・レベルアップが止まらない。どこまで強くなるんだ、このトマト…。
・箱には、かわいい大魔王がたくさん詰まっていますね!
・トマトの格を勝手に上げて、秀逸な名前を付ける人たちにじわじわくる。
・交渉の場面で、「世界の半分をおまえにやろう」じゃなくて「畑の半分をおまえにやろう」とかいわれそう。
また、同業者からは「『尻腐れ』のトマトは、どえらいうまさだから売れてほしい」との声も。トマトの生産者目線で、本気でおすすめできるおいしさのようです!
『闇落ちとまと』を購入できる機会があったら、あなたも食べてみてはいかがでしょうか。
あまりのおいしさから、『闇落ちとまと』に心酔してしまう…かもしれません!
[文・構成/grape編集部]