「将棋界にとってギフト」 藤井聡太八冠(21)の“経済効果” 専門家「八冠達成からの経済効果は35億円あまり」

愛知県瀬戸市出身の藤井聡太八冠(21)と、一宮市出身の豊島将之九段(33)との名人戦七番勝負第1局。4月11日は、2日目の対局が行われています。いまや将棋ファンのみならず、だれもがその活躍を知る藤井八冠。その影響力、活躍による経済効果は?
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藤井八冠が豊島九段の挑戦を受ける名人戦七番勝負の第1局は、10日から東京で行われています。2日目の11日は豊島九段が封じた40手目が開けられ、午前9時に対局が始まりました。「名人」は将棋の八大タイトルで最も歴史が長く、藤井八冠は去年、当時20歳10か月の最年少で獲得、今期は初防衛を目指します。一方、挑戦者の豊島九段は2019年に「名人」を獲得していて、5年ぶりの奪還を狙います。先に4勝した方がタイトルを獲得しますが、持ち時間は公式戦最長のそれぞれ9時間。第1局は11日夜に決着する見込みです。
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さて、これまで数々の記録を打ち立て、去年10月11日に「八冠」を達成した藤井八冠。関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算では、「八冠」達成から1年間の経済効果は、35億円あまりに上ると言われていますが…(西洋菓子舗 不二家 名古屋栄三越店 工藤由美子さん 4月8日)「藤井八冠と伊藤七段が召し上がったケーキです」
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4月7日に名古屋市内の料亭で行われた「叡王戦」。主催の洋菓子メーカー「不二家」が提供する、対局の合間のおやつも毎回話題になります。今回、藤井八冠が選んだ「プレミアム濃い抹茶のケーキ」は店頭でも販売。その売れ行きは…?
(不二家 洋菓子事業本部 大坂光さん 4月8日)「『プレミアム濃い抹茶のケーキ』が大変好評で、きのう(7日)は完売しました。(8日は)通常より3倍多くご用意しています」八大タイトルの中でもっとも新しい「叡王戦」は、2017年にタイトル戦に昇格。主催となった不二家の狙いは当たり、タイトル戦全体が盛り上がっています…また。
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(藤井八冠 3月12日)「きょうは“将棋とれいん”にご乗車いただきありがとうございます。この車両は尾張旭行きです」電車好きで知られる藤井八冠。自身が利用していた名鉄瀬戸線とのコラボも実現!3月12日から4月12日まで期間限定で運行する特別車両「将棋とれいん」の第1号は、藤井八冠の合図で出発しました…運行する名鉄は。(名古屋鉄道 本田昴大さん)「今回は初手として“将棋とれいん”を企画したが、2手、3手目と藤井八冠だけでなく、将棋というコンテンツで何かできたら」
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期間中には実際に車内で詰将棋を解いたり、写真を撮るなどした利用客も多かったということで、名鉄は「子どもたちの喜ぶ顔を見ることができてよかった」とした上で「今後も、地域の活性化と将棋の普及に向けた取り組みを進めていきたい」とコメントしています。
そして、将棋界も、藤井八冠の影響力についてこれまで…(新将棋会館クラウドファンディングチーム 高野秀行六段 去年11月)「すごいです。こんなに反響があるのは初めてなので、正直びっくりしています」東京と大阪の将棋会館は建物の老朽化などにより、ことし秋にそれぞれ新たな将棋会館に移転します。
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その建築費用を日本将棋連盟は、クラウドファンディングでまかないます。2021年から6期にわたりそれぞれ1億円、総額6億円の寄付を募るプロジェクトがスタートしていますが、去年の第5期の募集では、開始わずか10日で目標金額の1億円に到達!そして、トータル6億円の目標も4月1日からの第6期募集の前に達成しています。新将棋会館クラウドファンディングチームの一人、高野秀行六段は。(高野秀行六段)「藤井八冠というスーパースターが現れたことによって、クラウドファンディングが盛り上がったことは間違いない。将棋界にとってギフトだと思う」
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