東京・中央区の公衆トイレが30年ぶりリニューアル 「女子トイレを…」役所が明かすこだわりが最高

公衆トイレに対してどんなイメージを抱くだろうか。汚い、臭い、女性は入りにくい…。こうしたマイナスの印象を持つ人も多いかもしれない。
ネット上では、生まれ変わっ東京都中央区・茅場町の公衆トイレが話題を呼んでいて…。
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事の発端は、2月に投稿されたあるXユーザーのポスト。内容としては、東京・中央区の古い公衆トイレがリニュアールして使いやすくなったというもの。
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調べたところ、こちらのトイレは茅場町にある「湊橋際公衆便所」であることが判明。記者も過去に利用したが、その際は30年以上使われていたこともあり、全体的にかなり年季が入っていると感じた。
やや人通りが多い場所に位置し、多機能トイレもなく、男性用と女性用の距離が近いこともあって、女性は入りにくかった印象だ。だが、リニューアル後は便器等が綺麗になったことはもちろん、男女の入り口が離れ、多機能トイレも設置されたのだ。

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あらゆる部分が改善された公衆トイレは、ネット上でも話題に。「めっちゃ綺麗になったな」 「男性が女性トイレにまでついて行こうとしたら、すぐ気付かれる作りになってる」「列になりやすい女性トイレを車道と逆側かついちばん奥まった所にしてる」「これが標準基本設計にして欲しい」など、絶賛する声が続出。
特に、女性用を人目につきにくい場所に設置し、男女の距離を離したことを評価する声が多数見受けられる。なぜ、公衆トイレを作り直したのか。
「湊橋際公衆便所」を管理する中央区役所に取材したところ、様々なエピソードが明らかになったのだ…。
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中央区環境土木部水とみどりの課の担当者によれば、近年、中央区では公衆トイレのリニューアルを進めているという。「湊橋際公衆便所」も昨年3月に作り直した。
リニューアルに至った経緯に関して、担当者は、「本区公衆便所で、建物の建築年数が古く老朽化が目立つもの、バリアフリー対応の仕様になっていないトイレなどから優先的に順次整備等を行っております。湊橋際公衆便所は前回の整備が平成元年(1989年)で、築34年経過していました。その他の公衆便所も、概ね30年程度経過したものから改築等を行っています」と説明する。

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ネット上では、男女の距離を離した構造に注目が集まっていた。リニューアルの際、実際にどの辺りを意識したのか。
こちらの質問に対して、担当者からは「女性が人目を気にせずに入れるよう、女子トイレの出入口を男子トイレからなるべく離し、建物の奥側に設置しています」「周辺道路の高さの状況から、バリアフリートイレの出入口を建物の中央に設置することで、結果的に床面の平坦性を確保できるため、男子トイレと女子トイレの間に設置しています。また、地下ピットを設置し、災害時に汲み取り式の便所として利用できる仕様としています」という回答が得られた。
今後も、中央区では老朽化の程度や公園等周辺施設の改修のタイミングを考慮して、順次改築する予定だという。一人でも多くの人が利用できる公衆トイレが増えることを期待したい。

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斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

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