立川志らく、SF作家・山本弘さんを追悼 作中の“好きな言葉”は「昨今の誹謗中傷にもつながる」

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4日、SF作家・ゲームデザイナーの山本弘さん(本名・山本浩)が死去したと報じられた。ネット上で悲しみの声が相次ぎ、落語家・立川志らくも反応した。

同日、山本さんの公式X(旧・ツイッター)で「訃報」と題したポストが投稿され、「去る3月29日午前10時12分 山本弘は誤嚥性肺炎のため永眠いたしました」と報告があった。
山本さんは1988年に本格的に小説家デビュー。2011年、2016年にSF作品を表彰する「星雲賞」を受賞した。代表作には『アイの物語』(KADOKAWA)、『神は沈黙せず』(同社)などがある。また、ゲームデザイナーとしてはテーブルトークRPG『ソード・ワールド』シリーズなどに携わった。

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山本さんの訃報はXで話題になり、「山本弘先生」「山本弘さん」などの関連ワードがトレンド入り。
「10代の頃とくによく読んでたからショックだ」「山本弘先生、マジか…」「ショックが大きいですね」と悲しみの声が相次ぎ、「心よりご冥福をお祈り致します…」「どうか安らかにお眠りください」といった追悼の投稿も上がった。
「中学生のとき、ソード・ワールドとか妖魔夜行読んだなあ」「山本弘先生の作品最後に読んだのMM9だったと思うけど、面白かったな~」と過去の作品を回顧するユーザーも見られる。

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多くのユーザーが山本さんについてポストを投稿するなか、志らくは「作家の山本弘氏が亡くなった」とポスト。そこで、山本さんの小説『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』(東京創元社)内の文に触れる。
取り上げた文は「世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ。悪には罪悪感という歯止めがあるが、正義には歯止めなんかない。だからいくらでも暴走する。過去に起きた戦争や大量虐殺も、たいていの場合、それが正義だと信じた連中の暴走が起こしたものだ」という一節。
これが「私の好きな言葉」だという志らくは「昨今の誹謗中傷にもつながる言葉」とつづっている。
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作家の山本弘氏が亡くなった。私の好きな言葉、山本弘氏の言葉。 昨今の誹謗中傷にもつながる言葉。 https://t.co/BipcN5cgdf
志らく (@shiraku666) April 4, 2024

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