ナイルは4月3日、「一人暮らしの家電購入に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年3月22日~3月26日、一人暮らしを始める際に、家電を購入した経験のある全国の20歳~29歳男女551人(男性274人、女性277人)を対象にインターネットで行われた。
一人暮らしを始める際に家電を購入した経験がある20代551人を対象に予算を聞いたところ、「5~10万円未満(36.5%)」が最も多く、次いで「10~20万円未満(23.8%)」、「5万円未満(12.0%)」だった。全体の48.5%は、家電の購入予算が10万円未満であることが分かる。
一人暮らしを始める際に購入した家電を聞いてみた結果、TOP3は「電子レンジ(66.8%)」、「冷蔵庫(65.3%)」、「炊飯器(54.3%)」となった。上位3つの家電は、すべて食生活に関連するアイテムで、回答者全体の半数以上が購入している。4位以下を見てみると、購入しなくても代用手段が考えられるものや、使用期間が限定的なものが選ばれていることから、生活スタイルにあわせて必要なものを、予算内で揃えていると言えそうだ。
購入した上位10アイテムを予算別に集計した結果、過半数が購入している家電の数は、予算に応じて増えており、5万円未満では2点なのに対し、30万円以上では9点と4倍以上だった。全ての区分で上位TOP3に入っていた家電は「冷蔵庫」と「電子レンジ」で、予算額に限らず5割以上が購入していることが分かる。
続いて、家電をどこで購入したのかを聞いたところ、最も多かったのは「オンライン(374人)」で、全体の67.8%だった。オンラインの場合、指定の場所に配送してもらえるため自分で運ぶ手間がかからない他、24時間いつでも購入できる、より多くの商品を比較検討できるなど、さまざまなメリットがある。また、定期的に開催されるセールの機会を利用することで、店頭よりも安く購入できる可能性もある。
2番目に多かったのは「店頭(345人)」だった。お店に足を運ぶことで、実際に商品を見たりスタッフに説明を受けながら、納得のいく商品を選ぶことが可能に。また、量販店の店頭でも新生活にあわせたセールが開催されているので、生活家電をまとめて購入するには良い機会となる。
一方で、リサイクルショップやフリマアプリ・サイトなど、新古品や中古をうまく活用し、費用を抑えている人もいた。
購入した家電について、中古での購入率が最も高かったのは「スピーカー」で、購入者の2人に1人が中古であることが分かる。また、3位には「オーディオプレイヤー」が選ばれていた。
一人暮らしを始める際に購入したもので、最もお金をかけた家電TOP3は「冷蔵庫(32.8%)」、「洗濯機(18.2%)」、「電子レンジ(11.8%)」だった。サイズや性能によって価格帯も異なるが、日常生活で利用頻度が高く長期的に使う家電にお金をかけているようだ。
これから一人暮らしをする人に向けに、最低限必要だと思う家電を聞いた結果、1位「冷蔵庫(69.1%)」、2位「電子レンジ(62.9%)」、3位「洗濯機(42.5%)」となった。冷蔵庫と電子レンジがあれば、料理をしない人でも、レトルト食品やお惣菜、コンビニ弁当など、自宅で手軽に食事ができることから、必要性が高いと考えられる。3位には、購入した家電ランキングではTOP3圏外だった洗濯機が選ばれた。自分の好きなタイミングで洗濯できることは、一人暮らしをする際の大切なポイントか。一方、炊飯器(37.0%)は購入したランキングと比べて15pt以上低く、4位となった。電子レンジを活用する、市販のものを購入するなど他の手段もあることが、その理由だと考えられる。