世界中で人気のサッカー漫画「キャプテン翼」は、あす4日発売の「キャプテン翼マガジン」で漫画連載が終了する。作者の高橋陽一氏が3日、自身のX(旧ツイッター)で心境を明かした。
高橋氏は最終回の発売を前に「連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと“〆切”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります」と現在の心境をつづった。
今後は新たなサイト「キャプテン翼WORLD」で、漫画制作の基となる「ネーム(絵コンテのようなもの)」を公開していく。コンテの段階で公表することで執筆ペースが上がり、物語も早く公開できるようになるという。「雑誌発売に合わせた“〆切”や“決められたページ数”や“決められた原稿サイズ”がないぶん、これからはより自由な表現方法で皆さんにエンターテインメントをお届けできるのではないかとも思っています」とメリットも感じている。
高橋氏は漫画を書き始めた原点を「小学生高学年の時に見よう見まねで真っ白いノートに鉛筆描きでオリジナルの漫画を描き始めたことでした」と、作品を弟や同級生に見せて回っていた過去を回顧。「その時と同じことを今、僕は始めようとしています。失敗したらそれはそれでしょうがない、まずはとりあえずトライしてみよう!!それが今の僕の偽らざる心境です」と前向き。「『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません!それは事実です。これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします」と結んだ。
同作は1981年に漫画誌「週刊少年ジャンプ」で連載開始。主人公の大空翼を中心にチームメートやライバルの成長を描き、漫画誌「週刊ヤングジャンプ」「グランドジャンプ」などでも新編を発表してきた。アニメやゲームにもなり、50以上の国と地域で展開。単行本のシリーズ累計発行部数は9000万部を超える。