美深町でクラフトビールとチョウザメをぜひご堪能ください!・・・あの街行く 北海道

今回は美深町の魅力を、観光協会で事務局長を務めている小栗卓が紹介します。
町では1983年からチョウザメの養殖を行っております。日本で一番長い歴史があり、魚肉を使った加工品をはじめ、2021年からはキャビアも商品化されました。町内の「びふか温泉」ではコース料理も提供されています。
美深で生まれ、自称「日本で一番チョウザメを食べている」私から特徴を説明させていただくと、白身で味は淡泊。食感は弾力があり、脂の乗った鯛のようなイメージでしょうか。おすすめの食べ方はしゃぶしゃぶや、昆布締めもおいしいかなと。キャビアと一緒に食べるすしが、私の中では一番ですね。読者の皆さんにもぜひ一度、食べていただきたいです。
美深町には日本最北のクラフトビール工場となる「美深白樺ブルワリー」があります。2016年、余った白樺樹液をクラフトビールに使えないかと、築100年の農業用レンガ倉庫を利用し、海外から設備投資などをしながら3年をかけて造られました。
これまで100種類ほどのビールが造られましたが、全ての商品に副原料として白樺樹液が加えられています。樹液本来の甘みが感じられるのが特徴で、1回に2400リットルが仕込まれ、月2回ほど、出荷されています。通信販売もされており、好評を博してますよ。
また併設する「レストランBSB」では、美深チョウザメのフィッシュ&チップスが提供されています。ビールに最高のこちらも、チョウザメ料理の一つとしておすすめです。
4月21日、町内の仁宇布ファームイントント周辺で「美深白樺樹液春まつり」が開催されます。白樺樹液は雪解け水を木が吸い込んでできるため、雪がなくなると雑菌が入り、採ることができなくなるんです。そのため1年分の樹液40~50トンが採れるこの時期に実施しています。当日は木に穴を開けて樹液を飲むことができる採取体験も実施されます。木によって味が異なるので、その違いを楽しむことも。この時期ならではのイベントを楽しんでいただければと思います。いずれも詳細は美深町観光協会のHPから見ることもできますので、ぜひ。
◆美深町 上川総合振興局管内の中川郡に位置する町。人口は3777人(2月末日時点)。総面積672・09平方キロメートル中、山林が558・84平方キロメートルを占める。主産業はかぼちゃやジャガイモなどの農業のほか、酪農業、林業。地方競馬で6269勝をマークした石崎隆之元騎手は同町出身。草野孝治町長。

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