キャリアデザインセンターは3月28日、「新入社員」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年3月1日~3月14日、女の転職type会員361名を対象にインターネットで行われた。
直近3年以内に職場に新入社員が「入社した」人は46.3%、「入社していない」人は53.7%と、新入社員が入社していない人が若干多い結果となった。
「入社した」と答えた人に、今どきの新入社員の点数を聞いたところ、最も多かったのは「70~89点」で52.1%、次いで「50~69点」が26.9%で、平均70.4点だった。合格ラインである70点以上をつけたのは67.1%となっており、新入社員をポジティブにとらえている人が多いことがわかる。
自分自身の新入社員1年目の点数を聞いてみると、最も多かったのは「50~69点」で38.8%、僅差で「70~89点」が37.7%という結果に。前の質問「新入社員の点数」と比較すると、平均点は約12点低い結果となり、合格ラインである70点以上の割合は41.9%と自分に対しては辛口評価をする人が多い結果となった。
自分の新入社員時より、今どきの新入社員のほうが高い点数をつけている人は「コミュニケーション能力」や「モチベーションの高さ」を高く評価していることがわかった。「その他」を選択した人からは「会社の教育指導と事前の専門知識の入れ込み」(30代/サービス・販売系/千葉)、「慌てることなく落ち着いている」(50代/事務・経理・人事系/神奈川)といったコメントが寄せられた。
一方、自分の新卒時よりも今どきの新入社員に低い点数をつけている人は「ビジネスマナーの理解度」や「理解力(自分と他社、ものごととの関係性を理解する力)」に低い評価をしていることがわかった。「その他」を選択した人からは、「仕事への向き合い方を教わらずいきなりOJTなので、他責志向かつ受け身すぎるところ」(30代/営業系/沖縄)、「プラスαのことをしない」(20代/クリエイティブ系/千葉)、「先輩に対する接し方」(30代/営業系/岐阜)といったコメントが寄せられた。
新入社員と仕事をしたことがある人に、プラスになったことを聞いたところ、「プラスになったことはない」と答えた人はわずか8.2%で、約9割の人がプラスになったと捉えていることがわかった。内訳を見てみると、最も多かったのは「教えることで自分の業務理解が深まる」61.2%、次いで「新しい価値観に触れられる」58.2%だった。
職場に新入社員が入る際に不安に感じることを聞いてみると、最も多かったのは「うまく指導できるかどうか」58.4%、次いで「仕事を楽しいと思ってもらえるかどうか」41.0%となった。一方「不安に思うことはない」はわずか11.6%で、ほとんどの人が何かしらの不安を感じていることがわかる。
新卒に対して自分の職場がどの程度おすすめできるかを聞いたところ、「非常にすすめる」「ややすすめる」と答えた人が合わせて31.0%だったのに対し、「まったくすすめない」「あまりすすめない」と答えた人は合わせて64.6%とすすめない派が多い結果に。
自分の職場を「まったくすすめない」「あまりすすめない」と回答した人にその理由を聞いてみると、1位「給料が低い」53.6%、2位「人間関係がよくない」38.2%、3位「経営層がよくない」35.6%だった。
「その他」を選択した人からは、「社長が現場指導に入らざるを得ない状況」(30代/サービス・販売系/千葉)、「新卒では仕事への向き合い方をしっかり研修してくれる会社がよいので」(30代/営業系/沖縄)、「精神を病む方が多い、新卒の半分が年内にやめる現状もあり」(20代/営業系/愛知)などのコメントが寄せられた。