「元気がない」と動物病院に持ち込まれたハリネズミの赤ちゃん、帽子のポンポンだった

英北西部のチェシャー州にある動物病院に先週、ダンボール箱を持った女性が駆け込んできた。歩道で見つけたハリネズミの赤ちゃんの元気がないため連れてきたという。箱には新聞紙が敷かれ、エサも置かれていた。しかし、このフワフワとした丸いものは帽子のポンポンだった。英BBCなどが伝えている。
心優しい女性にかわいそうな“ハリネズミ”を託されたロウアーモスウッド野生動物病院の責任者ジャネット・コッツェさんは、New York Postの取材に対して次のように語った。
「ハリネズミの赤ちゃんが生まれるシーズンにしてはまだ早かったので、ちょっと心配になりました。箱を受け取ってトリアージ室へ運び、開けてみたら、信じられないものがそこにあったんです。これは絶対にハリネズミじゃないなと。まったく動かないので手に取ってみたら動物ではあり得ない軽さでした」
箱に戻して、コッツェさんは女性にこう真実を告げたという。
「これ、ニット帽子のポンポンですね」
女性は道端に落ちていたポンポンをハリネズミと勘違いし、大切に家へ持ち帰って一晩面倒を見ていたそうだ。一向に動き出さないため心配になり、動物病院の門を叩いたのだった。女性はとても恥ずかしそうに、ポンポンを入れた段ボール箱を持って帰っていった。
コッツェさんは「彼女はとても優しい人でした。素晴らしい心の持ち主にどうか祝福がありますように」とNew York Postにコメントした。

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